オリンピックが終わりました。スポーツ観戦は実を言えばとても好きなのです(特に陸上競技と体操とバレーボールが好き)が、見始めたらいつまでも見てしまうので、ニュース番組でダイジェストを見るだけで我慢しておりました。
バレーボール女子の韓国戦だけは見ました。でも、日本が一方的に勝ってしまったので試合としてはおもしろくなかったかな。
日本の選手を応援する気持ちがないわけではありませんが、スポーツに関しては、どちらが勝つか、ということよりも「拮抗した試合、接戦」を見たいですね。勝ったほうには、どこの国の人であれ、「天晴れ!」という気持ちになります。もちろん負けたほうにも賞賛は惜しみません。だってあそこに出てくるだけでもう凄いわけですし。
あ。。もう随分昔に、スキーのジャンプを見ていて、たしか雪の降らない国の選手が、その国で初めてジャンプ競技出場して、もう、ぜんぜんお話にならないぐらいに記録は悪いのですが、満足げに毎回ガッツポーズをしていました。ああいうぼろ負けなら、見ていて気持ちがいいし、「おーし、頑張れよ!」と思います。
さてさて、そんなわたくしが楽しみにしていたのは閉会式でした。
ブラジル音楽つながりのSapoさんから、次のオリンピック開催国であるブラジルのショーがあるよ、との情報を頂いていたからです。
新聞をチェックすると、中継は朝5時から。
5時には大抵起床していますが、朝ごはん食べたり、顔洗ったりしているうちにいいシーンを見逃したら嫌なので、もっと早く起きて、大急ぎで身支度をして、朝っぱらからテレビの前に陣取りました。(はい、録画をしようと思っても、今やちゃんと動くかどうか怪しいVHSのビデオデッキしかありませんし、ましてやテレビはケーブルテレビなのをいいことにいまだに分厚い「ブラウン管テレビ」ですので、後で見る機能などあるはずもなく。とことんアナログなうちの家でございます。)
前半(いや、4分の3ぐらい?)はイギリスのアーティストたち。知らない人も多かったけど、フレディー・マーキュリーの映像には胸が熱くなりました。(知りえた中で最もグレイトなシンガーの1人だと思っています。)
で、やっとブラジルのショーが始まりました。
マリーザ・モンチ、美しー!唄っている曲は・・・
あー!「Aquele Abraço」ではありませんか。
うちのもレパートリーにしているこの曲は、ブラジルでは後に文化担当大臣も務めるジルベルト・ジルが、軍事政権の時代に故国を追われてイギリスへ亡命する時に書いた曲です。なんて粋な選曲じゃあありませんか。
ああ、それなのに、それなのに。NHKときたら、このパフォーマンスをBGMに貶めてしまい、音量を落として、曲の紹介もなし。日本のとったメダルの話を延々と・・・。
悲しい・・・・。悲しすぎる。
あたしの朝を返して! と憤っておりましたら、
同じようなことを感じた方が多かったようで、NHKには苦情が殺到したそうです。
まあ、日本は今回たくさんメダルをとったといいますから、やっぱりシメはその話題・・・で正解なのかもしれませんね。ええ、わたくしも惜しみなく拍手を送りたいと思います。