昨日は、唄の師匠谷けいこ主宰のK’z Vocal Studioの発表会 『Sing,Swing,SING XXX』が、上本町の STAR LIVE U6で開催され、わたしもソロシンガーとして2曲、メドレーでコーラスとソロ、シェイカーで他のシンガーのヘルプで出演させていただきました。
30年・・・・そんなに経ったんだなあ・・。わたくし、途中10年ちかく師匠の元を離れ武者修行(?)していた時期があるので、全部に参加しているわけではないのですが、第1回目出演の生き残りではあります。(なんんかノモンハン事件の生き残り、とかインパール作戦の生き残り的な・・・)
バブルの頃は所謂「お稽古ごと」としてジャズボーカルが流行っている感があり、発表会の後は生徒がどっと増えたりしました。お友達がライトを浴びて歌っているのを見て、見に来たお友達が沢山入ってくるんですね。そのまま歌い続けている人も中にはいますが、多くの人はブームが去ると、あるいは他の興味ごとを見つけて?辞めていきました。しばらく師匠の元を離れることになったのには、自分が行き詰っていたこともあるし、いろいろ理由はあるのですが、一緒にスタジオでレッスンしている人たちと話していて「ああ、このひとは別に歌うことが好きなわけではないんだなあ。。。」と思うことが多くなってなんだか悲しかったというのもあるのかもしれません。
どんな理由で歌を習おうがその人の自由なのにね。若かったな、と今は思います。
で、今一緒に発表会に出ている人たちは、年数の多寡にかかわらず「歌うのがとにかく好き」な人ばかりなので、やっぱり一緒に歌って楽しいし、コーラスなど、いつも練習時間の確保に苦労するのですがやっぱり参加しよう・・・と思ってしまうわけです。
今回は、近い日程で自分のライブもあるし、昼間の仕事も忙しく、かなり精神的に追い詰められた感があり、ここのところしばらくよく眠れない上に毎日発表会の夢を見ていました。衣装がなくて、買いに走っている夢とか、舞台の上で立ち往生している夢とか、焦っている夢ばかり。
というのも、今回コーラスでミッションとして与えられたメドレーはその昔、師匠が会社を立ち上げて満を持してデビューさせた「ROSE」というジャズコーラスグループのために書かれた譜面で、アレンジは今は東京で(全国規模で)活躍されている鈴木和郎さん。http://www.ne.jp/asahi/kazuosuzuki/pianoworld/index.html
結局付け焼刃でできるようなコーラスではなく、難しいところは全面カットになったため元の譜面とは全く違う「簡易版」になってしまったのですが、やっぱり取り組むこと自体緊張いたしました。本番にそのROSEのメンバーだった永田順子さんが、ゴスペルクアイアのダイレクターとして参加されると聞いてますます・・・。
その上間の悪いことに(というか、そうやってあまり眠れていないことも原因と思うのですが)本番の朝になって数か月に1回ぐらいやってくる「偏頭痛」が出てしまい、そうなると鎮痛剤も効かず頭ズキズキしたままで。まあ、歌いだしたら忘れるだろう、ということでそんなに心配はしていませんでしたが、やはりちょっと苦しく。
ということで無事(と言っていいだろうか)本番が終わったときは、どっと緊張が解けて、後はひたすら眠たいうちのでありました。今日が祝日でフリーで助かった・・。
ソロは「You Must Believe In Spring」と「Sir Duke」を歌わせていただきましたが、今回は自分のソロにあまり注力できず中途半端になってしまったことは少し悔やまれます。
30年以上、ずっと楽しく歌い続けていること、それができる生活環境や、健康や、進歩のあまりの遅さに絶望して辞めてしまわない程度に鈍感な自分の神経や、僅かな歩みを導いてくれる谷師匠をはじめ、出会ってきたたくさんの師匠たちや、同じ道を歩いているな、と思わせてくれるミュージシャンたちや、すべてに感謝して。
明日からも頑張ります。