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音楽のお勉強

14 9月

12日月曜日は、「aiphonic地球音楽プログラム」 講座 の文化サロン

「ベンガルの吟遊詩人 愛を説く バウルの歌」
に参加してきました。

講師は、大阪音楽大学名誉教授の西岡信雄先生。
講座案内から
~ インドの西ベンガル州からバングラデシュにかけてのベンガル湾周辺には、寺院も教典も持たず自由な人生観と宗教観の中に生きる吟遊詩人バウルたちがいる。彼らは季節折々の祭りのエンターテイナーとして、独特な楽器を伴奏に愛を歌い、踊る。~

西岡先生ご自身が、現地に滞在して録画してこられた貴重な映像を見ながらのレクチャー。前半は「インドへの導入」ということで地方のお祭りに集まったあちこちの地方の民族音楽や舞踏をダイジェストで見せていただき、後半はいよいよバウルについてです。

バウルの音楽、ユネスコの無形文化遺産に指定されています。ユネスコの一覧表では国が「バングラデシュ」となっていますが、ベンガル湾流域に広くバウルの人々は分布しており、レクチャーで紹介されたのは、インドの東、西ベンガル地方(インドの東端だけど、ベンガル湾の西部なので西ベンガル、ああややこしい)のバウルの音楽でした。バウルの人たちは、ヒンドゥーにもイスラムにも、もちろんキリスト教にも仏教にも属さない独自の宗教観を持った人たちで、寺院、経典ももたず、ひたすら自らの身体に神が棲むとし、非常にストイックな生活と、音楽を聞かせることによる喜捨によってのみ生計を維持する・・・・。うーん、ちょっと想像するのが難しい。受講者に積極的な(積極的過ぎて話の腰を折るのでだんだん腹がたってきたのですけど)男性がいて、「ヨーロッパのジプシー(この言葉は使ってはいけないのかもしれませんが、発言のママ)とどこが違うのか」と聞いていました。決して布教をしないこと、商売をしないこと、ストイックな生活、そしてなによりその音楽性の高さから、人々に尊敬される存在なのだそうです。あくまでも喜捨であって、投げ銭や施しではないのですね。喜捨することによって、おそらく音楽を聴く側にも恩恵があると考えられているのでしょうか。

その生活の一端も紹介されましたが、もう口あーんぐり、ちょっとここに書くのは憚られるような風習も・・・。いえ、でもそれも文化ですから、こちらの感覚でモノを言ってはいけないのですが・・・。
世界中には、もっともっと想像も及ばないような、民族文化、音楽があるのだろうなあ・・・と畏怖の念に打たれて帰ってまいりました。

それでも、あとでネットでいろいろ調べてみると、最近は、海外遠征をしたり、ホテルなどでショーとして音楽を聞かせるバウルの人たちも増えているとか、需要があるのですからそうなるのも仕方がないのかもしれません。
いずれは消えゆく文化なのでしょうか・・・。

個人的には、神秘的で、洗練度も高いバウルの音楽よりも、前半に見せてもらった、雑多で素朴な一般の人の踊りや音楽の方により強く惹かれたうちのであります。

インド・・・・いつか実際に行ってみる日が来るでしょうか?

 
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投稿者: : 2011/09/14 投稿先 あれやこれや

 

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