読んでみました。糸井重里という人のこと、超売れっ子だったときは「自分とはあまり縁のないおしゃれな世界の人」という認識しかなく、この人が面白がっていること、それに応えて世間が面白がっていることについてまったく反応できず、本当に縁がなかったわけですが、ちゃんとした大人(失礼な言いかただなあ)だったんだあ・・とすっかり見直してしまいました。
放射線に限らず、政治でも経済でも、自分のわからないことについては、結局誰を信頼するのか、という話になってくるのだと思いますが、「知ろうとすること」が「誰を信頼するのか」を判断するためにとても大切なのだな、と思いました。
それにしても、震災の直後から、ネット上の恫喝や「御用学者」のようないわれのない非難を無視して、自分のできることを淡々と続けてこられた(現在も続けておられる)学者さんに本当に頭が下がります。あっという間に読めてしまう本ですが、たくさんの人に読んでほしいと思いました。