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日別アーカイブ: 2014/11/29

越部信義さん

作曲家の越部信義さんが11月21日にお亡くなりになったそうです。
お知り合いでもなんでもないのですが、この方がこの世にいなかったら、自分はもしかしたら歌っていたかどうかわからない・・と思います。

越部信義さん(わたくし的)第1期

生まれて初めて聞いた歌はきっと母親が歌ってくれた子守唄だろうと思いますが、記憶にある「歌体験」はなんといってもNHKの「おかあさんといっしょ」。体操とかお遊戯とかは要らないから、全編歌にしてほしい、って思うほど「うたのコーナー」が楽しみでした。小鳩くるみさんとか、真理ヨシコさんとか、「うたのおねえさん」にも憧れていました。
もちろん後から知ったことですが、越部さんはこの番組の音楽を長く担当されたそうで、ご自身でも作品を沢山提供されました。この「おかあさんといっしょ」と同じくNHKの「みんなのうた」がどれほど自分の今の「うた」を形作ったか、計り知れないものがあります。
どちらかの番組で聴いた越部さんの曲(Wikiから抜粋)()内はうちの記述

*おもちゃのチャチャチャ (これ、いちばん有名かも・・)
*勇気一つを友にして (イカロスの翼が溶ける悲しい唄でしたね)
*地下鉄 (ち、か、て、つ は、いつもトンネル!チカチカGOGOGO!好きだったなあ)
*あさいちばん早いのは(朝パン屋さんがまだ開店していないといつもこの歌が頭の中をぐるぐる回ります。一番遅いのが僕ん家の兄ちゃん・・という部分も・・・
*私の紙風船(わ、た、し、の かわいい 紙風船・・胸がきゅんとなる素敵な 歌でした)

もう少し年齢があがりますと、もちろんテレビアニメです。
越部さん作曲のアニメ主題歌

*鉄人28号
*パーマン
*マッハGoGoGo

このあたりは、曲は知っているけれど番組を見た記憶はありません。

*みなしごハッチ(毎回涙。ちょっと今放映するのは難しいのでは・・と思うような厳しい内容。そういえばジャポニカ学習帳の表紙から昆虫が消えた・・とか。)
*樫の木モック(モックモック・・・!)

越部信義さん(わたくし的)第2期

幼少期だけでもすっかり(?)お世話になっているわけですが、わたくしにとっては、「越部さん第2期」と言われる(言っているのは自分だけですが)時代がありました。中学の3年生か、高校1年か、ぐらいの頃だった思うのです。

ちょっとジャズに興味を持ち出したころ、偶然教育テレビ(NHKさまさまだなあ。今ではテレビをほとんど見ませんが、見るとしたらNHK。是非今後も良質な番組をお願いしたいと思っております。)で串田和美さんや吉田日出子さんの主宰するオンシアター自由劇場(そのころはまだ自由劇場だったかも)の「もっと泣いてよフラッパー」の放映を見て、すっかり虜に。
映画館さえめったに出かけない人間が、オンシアター自由劇場はその後「上海バンスキング(これは都合3回出かけた)、「クスコ・愛の叛乱」、「オォ・ミステイク!」「ドタ靴はいた青空ブギー」「A列車」と大阪に来るたびに出かけました。「クスコ・・・」以外はすべて和製ジャズミュージカルと称してよいのではないか、と思います。ジャズのスタンダードがふんだんに演奏され、オリジナルのテーマもジャズそのものでした。
その全てで音楽を担当していたのが越部さんだったのでした。上海バンスキングのテーマ曲は、松坂慶子主演の映画でも使われていましたから、自由劇場なんて知らない・・という方でも聞いたことあるんじゃないかしら?

「もっと泣いてよフラッパー」は、全編が串田さんの詞、越部さん作曲のオリジナルでした。レコードも買って繰り返し聴いて・・・もちろんレコードに合わせて歌っておりました。どの曲も大好き!
当時買った戯曲本、なんと楽譜付き。(コードはない・・・)
縁が茶色に変色していますが今でも宝物です。

koshibe2
1982年発行と書いてあります。

koshibe1

舞台は1920年代のシカゴ。八百長ボクサーとフラッパーの切なくも退廃的な恋物語でした。
越部信義さん、ありがとう!安らかに。

 
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投稿者: : 2014/11/29 投稿先 あれやこれや

 

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