JK茨木で、La Fiestaの演奏を聴いてくださった皆様、ありがとうございました。
雨の日の運転は、少々疲れました。久しぶりに金曜日のJK茨木だったので、お気に入りのマッサージサロンShuアモンさんへ。歌う前のひとっ風呂ならぬ、ひとマッサージでリフレッシュ。
院長さんに「太った?」と聞かれて、「やや、ちょっとだけ太ったけど・・、そんな見てわかるほどかしらん?」、とドキッと・・・。追い討ちをかけるように「いや、全然違うし・・・」
「えええ????」 横の鏡を見ると顔が豚マンのようになっています。
これは、むくみとのこと。腎臓が少々疲れているのでしょう、と言われました。
うーん、ショック。本当に豚マンみたい。まんまるお月さん。
でも、唄い終わったときにトイレの鏡でチェックしたら顔は元に戻っていました。
あれは何やったんやろ・・・??
季節の変わり目は、体調を崩しやすいから気をつけなくちゃ。
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ところで、先日のMクアトロのライブで、新曲(ってわたしにとっての新曲で、古い曲なんだけど)唄いました。
”Ordinary Fool” Paul Williamsの曲で、カーペンターズも唄っています・・・というのは最近知ったのですが。
もっとずっと若い頃は、ちょっと聴いて「この曲好き!」と思ったらそれを唄う必然性があるかないか(歌詞を充分咀嚼できているのか、とかいったことや、作者の想いのようなものを充分に理解できているか)なんてことや、その曲を歌うスキルがあるかないか、なんてことは考えずに、とにかく「今すぐ!」という感じで唄ってしまっていました。声楽に入門していきなり発表会で「わたし、シェーンベルクの歌曲をうたいます」っていったらドン引きですよねー。それに近いことやってたと思います。
最近は、好きだなーと思った曲が「降りてくる」というのでしょうか。「今、唄おう」という気持ちになるまで待つようになりました。それが案外聴いてすぐ、ということもありますが、それは飛びついているというよりも、自分のほうが年齢を重ねた分、唄の歌詞を聴いたときに「うん、あるある」と思い当たることが多くなったからかな、と思っています。
で、Ordinary Foolですが、この曲を初めて聴いたのは、高校生のときでした。(おお、四半世紀以上前ではないか!)そのころは「女性ジャズボーカル」ブーム真っ只中。阿川泰子さん、真梨邑ケイさん、アンリ菅野さん、笠井紀美子さんなど、売れに売れていました。いまから思うと「え?これはジャズと言えるのか?」というものも多いのですが・・。で、ジャズ少女であったうちの、もちろん彼女達にも憧れて、当時はレコードプレーヤー(CDなんてない時代だよー)持っていませんで、親にねだってねだって買ってもらったラジカセで、FM番組を聴いておりました。
NHKFMで、女性ジャズボーカリストを紹介するという2週間続きの企画があって、半分は大阪からの放送、その大阪のスタジオライブに登場したのが、今の師匠、谷けい子でありました。まだ高校生、情報はテレビとラジオだけ、のうちのにとっては、ライブハウスで活躍する人を知る機会はありません。「え、このひと誰?」ってなもんで、「ま、一応録音しとくか」という感じでした。(うわあ・・・・師匠、ごめんなさーい!!)
ところがです。その演奏のかっこいいことといったら!。歌に凄くパワーがあって、アレンジも凝っていて(古谷充さんのバンドであったと思う・・とは師匠の言)すっかりしびれてしまいました。曲も、所謂スタンダードではないようで、知らない曲ばかり。5曲ぐらい演奏されたうちの一曲がOrdinary Foolでした。
ずっと覚えていて、いつか唄いたい、と思っていましたが、てっきりオリジナルとか、超レアな曲だと思っていて・・・。映画音楽にも使われ、メル・トーメも録音していることを知ったのは、ここ数年のことです。
そのラジオ番組からしばらくして、ある日「ぴあ」(ああ、この雑誌ももうないんですよね)をめくっていて、甲陽音楽学院の広告が目に入り、「なになに、ボーカル科講師、谷けい子、あー!!あの人だ!!」ということで師匠の門を叩くことにあいなったのでありました。といってもそのころはまだ高校生。働いて一人暮らしを始めてから入門するまでにはしばらく時間が掛かりましたが。(しかもお月謝が安月給の20%ちかくを占めてしまうという無茶な状況での入門で、給料日前は冷凍しておいた白いご飯と具のない味噌汁のみという食事も・・・・うう、涙ぐましや。でも悲壮感はゼロでした。)
長いときをかけてやっと唄うことができた曲。思い入れもひとしおです。
「わたしって単なるよくあるお馬鹿さん」
という歌詞も、自分のやらかしてきた数々の「お馬鹿」が頭をよぎり、切ないものがあります。
I shuldn’t cry but I do.
ほんとにねー。
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