Águas de Março 歌詞の意味からすれば夏の終わり(ブラジルは日本とは季節が反対ですからね。)に降る大雨のことを歌っているので、「3月の雨」が正しいのかもしれません。でも私は、日本語の響きの美しさと、最初に出会ったときの邦題が「水」であったことと、歌詞の中の「雨」が現在まさに降っているのではなく、大雨に流された小枝や、石や、ガラス片や・・そういうものを見ながら歩いている情景は「大水の後」だとも思うので、「三月の水」とご紹介しています。
市川さんが弾いてくださったのは
『You Must Believe In Speing』と
『What Are You Doing The Rest Of Your Life』
わたしにとっても愛して止まない2曲です。
11月にフランシス・レイが亡くなったばかり。フランスの大きな星が二つ。本当に残念です。偉大な作曲家が残してくれた歌をこれからも大切に歌っていきたいものです。
さて、今回のライブでは、初めて 『Send In The Clowns』をギターとのデュオで歌わせていただきました。これも本当に大好きな1曲なのですが、なんとなく「ピアノ、もしくはオーケストラ」で歌う曲かな・・・という先入観から抜け出せず、ギターの方にお願いしたことがなかったのです。お正月の休み期間に、フランク・シナトラがギターとデュオで歌っている映像を見つけ、馬鹿馬鹿しい先入観は吹き飛んでしまいました。
この曲はスティーヴン・ソンドハイム(Stephen Joshua Sondheim)がミュージカル”A Little Night Music”のために書いた曲です。(ミュージカルは見ていませんが・・)女優である主人公が、すれ違ってしまう恋人とのことを歌うシーンで使われているそうです。「セリフもばっちり頭に入れて、勢い込んで舞台に出たら、誰もいないじゃないの?あなたも、私と同じ気持ちでいる、って勘違いしていたのね。早く道化を呼んでよ、お客さんが退屈しちゃうじゃないの」
MCで「サーカスの曲芸に喩えている」とお話したのですが、昨日ネットで衝撃の事実を発見してしまいました。
ソンドハイムはここではサーカスの道化は想定していなかったのだそうです、あくまでも舞台で失敗したときにジョークでごまかす、といった場面(主人公は女優なので)を描いているとのことです。でも当然のことながら「サーカスとの関係」の問い合わせが絶えなかったとのこと。
それはそうでしょう。たとえ女優という設定のミュージカルの中でうたわれたとしても、です。
出だしの歌詞が
Me here at last on the ground
You in mid-air..
Where are the clowns?
とありますもの。想像するはサーカスではありません?
「ブランコのり」が空中高く飛んで、相方の男性の手を取るはずが地面に落ちてしまうという場面を想像しますよね。特に、私にとってはこの曲を聴いた瞬間に、大好きだった絵本「ぶらんこのり」と分かちがたく結びついてしまっています。