Mクアトロでのライブに来てくださった皆様、ありがとうございました。大野こうじさんのギターとフルート、錦織賢治さんの7弦ギターとカヴァコ、星が降るような幸せな音に包まれて、楽しく歌わせていただきました。
緊急事態宣言下、自粛要請を受けての時短営業、ライブは18:30からの1セットのみでお送りいたしました。普段の1セットよりは少し長く、11曲聴いていただきましたが、構成が難しいですね。なんだかだらだらしてしまったような気もします。いつも1曲終わっては次の曲の紹介などをするのですが、ここはいきなり歌、とかすこし気の利いた小話を挟むとか、工夫が必要なのかもしれません。
MC、マスターオブセレモニー、あるいはマスターオブコンサート。本当は司会者や進行役のことですが、ライブ中のトークのこともMCと言っています。英語では”on-stage banter”と言うのだそうです。ここでTalkといってしまうとこれはお客さんのノイジーなおしゃべりの意味になっちゃうんだとか。
前に、自治体の長も務めておられたロックギタリストの方がブログで「MCなんて必要ない、カッコ悪い、ただ曲を聴かせればいい」と書いておられて、あ、MCなんて鬱陶しい、と思って聴いておられる方もいるのかな、と思いました。あまり長くなってはいけないし、内輪受けのような話になってはいけないし、でもその場におられる方にとって身近な話題はやっぱりなごむような気もするし・・・かなり悩みます。喋ることをあらかじめ考えたり台本があるわけじゃないので、話しているうちに脱線してしまったり、「あ・・・この話題はまずかったか・・・」と思ったり、自分で何が言いたいのかわからなくなってきたり・・・。難しいです。
師匠Carlosに聴いた話ですが、アルゼンチンやブラジルのライブハウスではMCは全くない、というのが一般的だとか。けれど、Carlosは日本に来てMCのあるライブの方がよい、と思うようになったそうです。
特にお客さんのほとんどにとって「母国語ではない」歌を聴いていただく時、やはりある程度歌詞の内容や歌の背景にあるものをお知らせした方が楽しめるのではないか、と思っています。
おそらくそれが前述のギタリストさんにしたら「音楽だけで聴かせる?感動を与える?(ああ、この言葉好きじゃありません。正直に言って嫌い。絶対自分では言わないし、歌う時にそんなことこれっぽっちも思いません。アーチストやスポーツ選手でこれを口にする方がいらっしゃいますが、なにか首筋当たりがぞわ~っとします。あ、企業の偉いさんが社員にこういうこと言っていたりするのも、耳を覆いたくなるほど気持ち悪い、と思っています。この表現が好きな方、ごめんなさい。)」ことからの逃げ、というか姑息な手段に思えるのかな・・・。
ほらほら、MCの時と同じで何が言いたいのかわからなくなってきました。とにかく、たとえ時短でも、この状況下、ライブで歌い、共演者やお客さまと音楽を一緒に楽しむことができた、そのことに感謝して、また次に向けて頑張ります。
次回同じメンバーでのライブは5月8日(土)です。このころには通常の生活に戻っているといいですね。
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