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月別アーカイブ: 3月 2008

花冷えの京都から

 雨の中、SOENにお越し下さった皆様、ありがとうございました。SOENのカウンターの奥にはお兄さんのお写真が。
 馬鹿馬鹿しいMCで大笑い。悲しみでやりきれないときには笑いに逃げるものですね。出演させて頂くときだけの浅いお付き合いだったわたしでさえ、こんなに胸が痛むのだもの。
追悼…などと軽々しくは言えません。お水のグラスをテーブルにおきながら、声をかけて下さったお兄さんのご冥福を祈るばかりです。

 
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投稿者: : 2008/03/30 投稿先 ライブ報告

 

さ、先へ進めない!?

  
 お知り合いご推薦のカエターノ・ヴェローゾのDVDを、時間を見つけては見ようとしているのでが・・・。いやー、カエターノ・ヴェローゾ、いい男ですねー・・・ウットリ・・ま、それはさておき。
 
 1曲目があまりによすぎるのです。ヴェローゾのギター、唄、そしてチェロのピチカート(こういう場合、ピチカートといっていいのだろうか、ジャズのベースのように指で弾いているということです)のソロ!何度見ても聴いても飽きないのです。
 DVD一本を通してみる時間がなかなかなくて、途中で止める。だけど、次に見るときにまた1曲目から見てしまうのですね。で、そのたびに満ち足りてしまう。最後まで見るのはいつになることやら。
生の舞台で聴きたいなあ・・・。
 
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投稿者: : 2008/03/30 投稿先 音楽

 

蝶々夫人とデキシーランドジャズ

 
 芸術文化センターの「蝶々夫人」を見せていただきました。芸術監督、指揮は佐渡裕さん。
 主役の浜田理恵さんもすばらしかったですが、スズキ役のメゾソプラノの星野恵理さん、シャープレスのDavid Okerlandさん、ゴロー役の晴雅彦さん、脇の方たちが、物語をより劇的にしていたと思います。もちろん舞台演出も、音楽も・・・。約3時間、一瞬たりともわれに帰ることなく、舞台の世界に没頭しておりました。ラスト近く、とうとう蝶々夫人が真実を悟り、子供をアメリカへやる決心をするシーンになると、会場から「グス!」「グス!」、鼻をすする音が・・・。かく言うわたしも、ちーと「うるっ」と来ました。筋はすこぶる単純、古典的なものです。それをあれだけ心打つ舞台にする・・・・オペラの醍醐味を垣間見たような気がしました。演技、歌唱、音楽、舞台や照明、かかわる人の思いがひとつになる瞬間。カーテンコールが、「お約束」でなく、皆が心からの喝采を送っているのがよくわかりました。
 
 オペラの興奮が冷めやらぬまま(本当は、これはとてももったいないことです)、大阪はお初天神近くの老舗、ニューサントリー5へ。お知り合いが引き合わせてくださる、ということでニューオリンズラスカルズの演奏を聴きに行きました。もう、長い間活動を続けているデキシーランドジャズのバンドです。「古き良き」時代のジャズを求めて、お客さんは超満員。バンドの皆さん、おそらくほとんど60代後半から70歳代の方ばかり。3セット演奏するだけでもすごいことだ・・。とてもエネルギッシュで、みなさんとっても楽しそうに演奏していらっしゃいました。
 
 全くちがう世界の音楽に触れて、いろいろ考えさせられる一日でした。
 
 今日は、SOENです。SOENのマスターのお兄さんのほう(兄弟2人で切り盛りしていらしたのです)が、つい先日お亡くなりになってから初めての(わたしは)ライブです。とっても悲しくて、つらいですが、ライブは、明るく! できるといいな。
 
 
 
 
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投稿者: : 2008/03/30 投稿先 エンターテイメント

 

蕾の綻びる・・春ですねえ

 
 昼間の仕事がとても忙しくなってきて、一日が終わるとぐったり。何も出来ずに寝てしまう・・と言う日々が続いていましたが、昨日はLuiz先生のLessonに行って、かえって元気いっぱいになって帰宅いたしました。
 Musicshigaのサイトでわたしの「Chega de Saudade」を視聴してくれたLuiz先生が「You are a real sambista. エネルギーを感じた」と言って下さっただけで、もう有頂天のラリホー状態。あ・・なんて単純お馬鹿なのでしょう。お馬鹿でも何でもいいや・・・「いい気分」になれることなんてそうないんだから・・・と自分に言い訳。
 
 昨日のLessonは、「三月の水」の歌詞のお勉強だけで終わってしまいました。なんといっても長い歌詞なので。言葉を訳すだけでは意味のわからなかった詩の世界が、やっと少し見えてきました。自然の描写があったと思ったら「釘」とか「梁」とかが出てきて、わけがわからなかったのですが、歌の中の主人公は、家を建てようと(自分で)していたのでした。それが行き詰ったり、うまく行ったり・・・ということと、人生を重ねていたわけです。うーん、深い。深すぎる。
 
 ジャズのスタンダードは圧倒的に「惚れたハレた」の世界です。ブラジルの音楽も、サンバ・カンソンまでは、ほとんど演歌の世界ですが、ボサノバというのは歌詞の部分でも新しいムーブメントだったわけです。Luiz先生曰く「チョット プラウドなうた」。有名なボサノバの歌詞をたくさん手がけたヴィニシウス・デ・モラエスは 自分は、「作詞家」ではなく、「詩人」だということに(実際に歌詞を書き始めた時点ですでに著名な詩人だったわけですし)こだわったのだとか。
 それだけに歌詞が手ごわいのでした。
 
 「酔っ払いと綱渡り芸人」も、訳詞だけでは意味がわかりませんでした。「酔っ払い」は曲が作られた当時の軍事政権を、(酔っ払いが、ブラジルにあらゆる無礼をはたらいていた・・というくだりがあります)綱渡り芸人はその当時の国民をたとえている、という解説を読んで初めて歌の世界がはっきりと見えて、「希望が踊る」という部分を唄うときには、それこそこの唄の持つ「エネルギー」を強く感じて、涙が出てしまいます。
 自分だけ涙するのではなく、それを誰かに伝えることの出来る者が、本当の意味で「うたうたい」と言えるのでしょうね。
 精進いたします。
 
 さくらの蕾が、重たそうに見えるほど膨らんでいました
 もう今日あたり花開いているでしょうか
 
 
 
 
 
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投稿者: : 2008/03/27 投稿先 音楽

 

ほ、ホントに唄ってるー!!

 
 Billboard大阪へ、マンハッタントランスファーを聴きに行ってきました。生で聴くのは初めてです。
 
 わたしのマントラデビューは高校生のとき。近所の自転車屋のお兄ちゃん、この人が染織や編み物をする人で(自ら紡いで、染めて、織ったり編んだりするという根っからの「作る人」です。)、わたしに編み物を教えてくれました。今では全くしなくなりましたが、編み物にはかなり凝った時期があり、かなりな大作もたくさん編みました。20代前半、冬の間はたいてい自分で編んだセーターやワンピース着てましたし。
 で、お兄ちゃんのマンションに夜お邪魔して、いろいろ教わったのですが、そのときにBGMでかけてくれたのが、マンハッタントランスファーでした。帰りにはちゃっかりそのカセットテープを借りて帰り(そのまま貰っちゃったのでした)・・・編み棒をせっせと動かしながら、テープが伸びるほど聴きました。初めて編んだ真っ赤なロピーセーターが編みあがるころにはすっかり「マントラファン」というわけ。
 
 1曲目が始まったとき、調子が出ていない・・と言う感じで「あれ???ま、まさか”がっかりライブ??”」と不安になったのですが、2曲目からはパワー全開、4人ともがはじけまくって、それぞれ別方向にはじけているにもかかわらず(だからこそ?)生み出されるハーモニーのすばらしさ、ドライブ感のすごさと言ったら!!
 
 ああ、なんと陳腐な説明でしょうか、わたしには言葉では表すことが出来ません。解説すればするほど陳腐になっていきます。
 渦・・・竜巻・・・、洗濯機?これはトリップ?巻き込まれながら連想もあちこちへ飛んでいきます。
 
 ラストの「バードランド」が始まったら、もう涙があふれてとまりません。「うるうる」ではなく、ホントに泣いてました。
 鳥肌たてて涙をながして、両手が「おおっ」とばかりに自然に上がってしまう。神の光を感じる瞬間ですね。
 いえ、自称無宗教のわたしでも、なにか大きな力を感じるとき・・と言うのでしょうか、間違いなく、その光を生み出しているのは、目の前で唄っている4人とバックのプレーヤーなのですが、そこに立ち会えたことを、何かに感謝したい、と思うとき、わたしにも「神様」が登場するわけです。
 終わった後は放心状態。しばらく立つことが出来ませんでした。「入れ替え制ですのでご了承ください」というアナウンスにしぶしぶ立ち上がったものの、まだ泣いてましたね。
 店を出てから化粧室にいったら、マスカラがにじんで悲惨な顔になっていました。みっともないったらありゃしない。(行く度に思うのですが、ハービスとヒルトンのあの界隈・・・、皆さんとってもおしゃれっていうのか、高級っていうのか。。。なんだか居心地悪いわー。いつも妙に、おどおどしてしまう小心者&僻みやさんのわたくし)
 帰り道では、「ホンモノ」ということを考えていました。
 上手い「ニセモノ」よりは、下手な「ホンモノ」になりたいものだ・・・。そんなことをつらつらと・・・。
 ありがたいステージを見せていただきました。
 唄の神様に感謝。
  
 
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投稿者: : 2008/03/19 投稿先 エンターテイメント

 

乱気流

 
 昨日は、Full な一日でした。
 
 朝から、たまりにたまった家事を少しだけ片付けて、午後はカルロスのレッスンに行く前に、靴と鞄のクリーニングをしてくれる、という店に行ってみました。
 
 大概、何でもぼろぼろになるまで(ぼろぼろになっても)使うほうで、パートナーによく「それ・・・・まだ使うの?」と聞かれるのですが、けっして「ぼろぼろ」なものを好んでいるわけではありません。けれど使い込んだものって、愛着があるのですよねー。使い込むものというのは「使いやすい」ものであるわけだし。同じものがあれば買い換えたい、と思ってもなかなか見つからないわけです。
 
 で、数年前に「agnes b」で購入したショートブーツ。ウインドウに展示してあったものが気になって、何度も見に行って、履かせてもらったらサイズが合わなかったので取り寄せしてもらって、値段は忘れてしまったけど、わたしとしては精一杯「清水の舞台(ちょっとオーバーか)」な靴でした。履き心地が最高で、散々履くものだかから本当にみすぼらしくなってしまったので、もうそろそろ処分しなくちゃいけないかなーと考えていたところ、新聞の折り込みチラシで、「クリーニング&染め直し」というのを見つけたので、出してみることにしたのです。
 出来上がりが楽しみです。ぼろぼろの写真とっておけばよかったなあ・・・(before/afterって言うんですか、あれね)などとつらつら考えつつ、カルロスのおうちへ向かいました。
 
 で、カルロスのレッスンです。6月に二人でライブをすることになったので、選曲を・・・・。”あれ、演りたいね””この曲もよいね”と選び出したら、唄いたい曲がいくらでもでてきてしまいました。結局2時間近いレッスンに・・・・。Luiz先生といい、カルロスといい、わたしはかなり迷惑な生徒ではないかしらん・・・?と思いつつ夢膨らむレッスンでした。
 
 そういう密度の濃いレッスンだったので、帰宅したときには結構疲れてしまっていて、なんだか熱っぽくなってきました。
「あれえ・・・これはいかんなあ・・」
だけどそんなことも言っていられない。急いで支度して、いざ茨木へ!道路が比較的空いていたので一時間弱でつくことが出来ました。
 
 昨日のお客様、とっても熱心に聞いてくださるかたが多くて、なんだか感激でした。マスターをはじめお店のスタッフの方も、いつも盛り上げてくださるので、本当に気持ちよく唄えます。ただステージも、お店もとても広いので、そのハコゆえの面白さ、難しさがあります。多分室温や、お客様の数や、いろんなことが影響しあうのでしょう。昨日は「Samba do Aviao(ジェット機のサンバ)」の演奏中、みんなの音が突然回る感じになり、ドラムの音が消え・・・・わたしも、他の演奏者もきょろきょろ、とたんに気持ちよく保っていたリズムが「あれ?あれ?あれ?・・・・」みんなで総崩れ・・・になる前に持ち直しましたが、面白いことがあるものです。PAを触ったわけではないのに・・・。ドラムの土佐さん曰く、「急に音が聞こえなくなった」とのこと、他の人は「土佐さんが脳梗塞かなんかで倒れたと思った」というし・・・。なんといっても演奏していたのが、ジェット機のサンバですから・・・。
 
「突然の気流の変化に備え、お座席におつきの際は、シートベルトを常にお締めおきください」
 
 飛行機に乗ると必ず流れるこのアナウンスが脳裏をかすめました。
ちょっとしたハプニング。
 
 FMでチック・コリアのスペインを聞きながら、車を飛ばして帰ってきたのですが、そのころには熱っぽかったことなどすっかり忘れて元気でした。思えば子供のころからあまり身体が丈夫とはいえなくて、散々親を心配させてきましたが、なかなか図太くなったなあ・・・なんて考えながら、家についたらもう日曜日になっていました。
 
 でも、油断はいけません。体調を整えるため(ほんとかよ?)今朝はちょっとだけ寝坊しちゃいました。
 
 
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投稿者: : 2008/03/16 投稿先 ライブ報告

 

Gosto de cantar

 
 昨日はLuiz先生のレッスン。いま、テキストというか自分の自習教材として、NHK出版の「ブラジルポルトガル語入門」というCDつきの本を使っています。20年ぐらい前には、NHKのテレビ・ラジオでポルトガル語あったのになあ・・・。今はロシア語、フランス語、スペイン語、ハングル、もちろん英語・・これだけじゃないかしらん?こんなにたくさんのブラジルの人が住んでいる国なのに、どうなの?それ?
 
 で、Luiz先生曰く、そのテキストは大変よいのだけれど、スキットの内容が、「日本のドラマにポルトガル語の字幕をつけた」ように思えてしまう。とのこと。つまり描かれているSituationが、ブラジルの日常生活とかけ離れている・・・と。なるほどねえ・・・・。そこからは脱線して文化の話。これがまた勉強になります。
 
 話題は、挨拶の仕方から、歴史まで多岐にわたりますが、昨日特に印象に残った話は、在日日系ブラジル人の子供たちの話です。
 
 Luiz先生は日本でポルトガル語を教え始めたときは、ブラジル人の子供にポルトガル語を教えることに情熱をもっていたのだとか。小さいときに日本に来た、あるいは日本で生まれた子供たちへの教育は、どうしても日本語に重きをおかれて、「ポルトガル語なんか要らない」という意見もあるそうです。
 日本では、どんなにら日本語が堪能になってもその子供たちはどこまでも「外国人」でしかない。自分のルーツの国に帰っても、言葉がわからない。これは大きな問題だと、Luiz先生は熱く語ります。けれど、実際には親も、外国人をサポートする団体なども、その必要性をなかなかわかってくれない・・と嘆いていました。
 
 とても難しい問題ですね。ブラジルに住む日系人の社会でも、日本語を全く捨てた人たちと、日本文化も日本語もかたくななまでに守っている人たちと、はっきり2グループに分かれるのだそうでう。どちらがよいのかよくわかりません。グローバル化と伝統を守ること、どうやってバランスをとっていくのでしょうか?
 
 と、堅い話をした後は、練習中のソングライターDjavanの「Flor de Liz」の発音を見てもらいました。
 たっぷり2時間。先生、サービスしすぎです。
 
 何のつてもなく、インターネットで探した先生だったので、どんな人か、はじめ不安でした。
 やっぱりわたしはLuckyだな・・・。
 ありがたや・・・・合掌
 
明日はCarlosのレッスン&JK茨木のダブルヘッダー。
ご縁に感謝して、頑張ります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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投稿者: : 2008/03/13 投稿先 あれやこれや

 

リフレッシュ

 
 土日が空いたので、淡路島に出かけてきました。ホテルのジムでトレーニングして、プールで泳いで、足ツボマッサージしてもらって、お風呂に入っておいしいお食事。LOVE
あー、旅気分満喫。
明日からまた頑張ります。
 
 高槻ジャズストリート、La Fiestaでの出演決まりました。
 日時: 5月3日(祝)
   14時~
 場所: Piamater
 
 来てね。
 
 下手な写真だなあ・・・美しい朝日でした。
P1010297
 
 
 
 
 
2件のコメント

投稿者: : 2008/03/09 投稿先 旅行

 

春遠からじ

 
 昨日のLa Fiestaのライブは、高槻JKカフェ、昼間の部。ロングコートにブーツで外に出てみたら、なんとびっくりのポカポカ陽気。街を行く人たちはみな薄着で、恥ずかしかった。
JKカフェはお客様で一杯。買い物帰りに、仕事帰りに、ちょっとよってコーヒーを・・・、そんな気持ちになるお店なのです。コーヒーを淹れるマスターはイタリア政府公認バリスタ、イタリアで修行されたとか。普段はブラックコーヒーしか飲まないわたしですが、JKカフェではカプチーノをいただいています。
 
 そんな午後のくつろぎのひと時をより楽しくする、そんな演奏が出来るとよいな・・・と思いました。
 
 
 
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投稿者: : 2008/03/01 投稿先 エンターテイメント