夏休みをもらって母と二人で養老へ行ってきました。
養老の滝、昔は結構な観光地でしたが、今は駅も閑散として少し寂しい状況になっていました。
あまりきちんとした記憶ではないのですが、小学校3年生の時に、祖母、祖母の叔母、その孫(ハトコ?ですか?)と一度訪れたことがあります。土産物屋さんが立ち並ぶ川沿いを上っていくと滝があります。『貧しい木こりが、滝を見て、「あの水が酒であったら父親に飲ませてあげられるのに・・・」と考えていると、滝の水から酒の匂いがしてきて飲んでみると酒になっていてた』という伝説もその時に聞きました。
私はその時に「ラムネ」というものを初めて飲んで、あのビー玉が不思議で不思議で、瓶を持って帰りたい、と言ったらお店に帰さなければいけない、と言われてがっかりしたことを覚えています。
母方の祖父母はその先代の自転車製造に始まってあれこれ商売をしてきたのですが、最終的には「おもちゃの問屋」を営み、土産物も扱っていたので、養老にもお得意さんがいたようです。
今回は、滝の左岸の山の上の旅館に泊まったので結局滝は見なかったのですが(滝に続く階段があるのですが、ちょっと後期高齢者には辛そうだったので)、時代が違いますが、小学生?中学生?のころに岐阜市内から写生に来たという母と滝にまつわる話に花が咲きました。
宿自体が「ただ何もしない」をコンセプトにしていて、部屋についている露天風呂からは眼下に濃尾平野が広がるだけで、本当に周辺も何もありません。宿に着いたらまずお抹茶を頂いて、
部屋に入って早速お風呂でゆったり、
そのあとは、昼寝して、夕食まではゴロゴロダラダラ。
贅沢な時間を過ごしました。
とってもかわいい浴衣をお借りしました。
お食事は岐阜の味覚てんこ盛り。飛騨牛のステーキ、鮎の塩焼き、健豚(ケントンと読むのだそうです)のしゃぶしゃぶ。
こんなに入らない・・と言いながらわたくしは完食いたしました。他の煮ものとか、焼き浸しなど、どれも本当に絶品でございました。板さんに拍手!!!
夕食後はちょっとした計画がありました。
専用庭が付いている部屋でしたので、線香花火をしようと思っており、ネットで注文した線香花火、マッチ、そして火事にならないようにバケツ代わりのコッヘルも持参。ただ、今回は台風6号と重なり、幸いなことに中部地方からはそれたので、お天気は最高だったものの、風が少し強くて、できるかなあ・・・と不安でした。
でも本当に短い時間ですが、花火を楽しむことができて、母もとても喜んでくれました。
翌日は急遽、岐阜市内の母の幼馴染を訪ねることになり、養老駅前はほとんど通りすぎるだけになってしまったのですが、駅前の羊羹屋さんが駅舎について説明してくれたり(羊羹も買わず申し訳なかったと後悔。)、駅併設の観光協会の窓口に、昔祖母の家で見た懐かしいプラスチックのひょうたん(お弁当についている魚型の醤油入れがありますよね?あの素材で20センチぐらいの高さのひょうたん、蓋もまさに赤いプラスチック)が置いてあり、これも記憶があいまいなのですが、たしかそのひょうたんに豆菓子を詰めて土産物屋に卸していたと思うのです。詰める前の豆菓子も見た記憶が・・・。おもわず「あーーーー!これ!懐かしい!!!!」と叫んでしまいました。
あれ、売っていたのかなあ?写真を撮らなかったことが悔やまれます。ネットに転がってないかな、と探しましたが、ありませんでした。流石にもう半世紀にもなりますものねえ・・・。
母の幼馴染の女性にも子供の頃会ったきりでしたが、相変わらずエネルギッシュでお美しく、短かったですが楽しい時間を過ごしました。
「夏休み」にふさわしい、よい旅ができたと思います。
また行こうね、お母さん。