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日別アーカイブ: 2025/12/06

You All Taught My Heart To Sing

2025年11月30日、Uncle Jamでのライブに来てくださった皆様、ありがとうございました。

(ライブ前日)
一人で暮らしている後期高齢母と連絡が取れなくなり、楽しみにしていたコンサートをドタキャン、会場前から引き返して実家へ行き、なんと警察まで呼んでしまう、という事件がありました。結局は母がいつの間にか(あれこれいじっているうちに、ということだと思います)携帯をマナーモードにしてしまい、家電の呼び出しは耳が遠くなって鳴っていても気がつかない、という状態であっただけなのですが、コンサート会場から実家へ向かう間には「何を目撃してしまうことになるのだろう、脳か?心臓か?、ああ、明日のUncleJamのライブどうしよう、中止か?誰かにトラを頼むか?まず誰に連絡を取ればいいんだろう」などなどパニック状態。

実家に駆け込むと、誰もいません・・・。え???着替えた形跡アリ、「ああ、これは出かけた先で倒れたか、事故にあったか・・・・」完全に思い込んでしまい警察に問合せ、状況、特徴、認知症はないか?など確認された後「まずは行方不明、ということになりますんで、警官そっちに向かわせます」と言われ待っていたところ、玄関のカギをガチャガチャいわせる音。なにごもなかったように(母にしたら当然なのですが)母が帰ってきて「あんた、何やってんの?」「よかったよかった!」しか声にならず抱きつかれて母はきょとんとするばかり。

お巡りさんには平謝り、ホッとして膝の力が抜けてしまいました。

まあ、仕方がないことですね。


(ライブ当日)
そんなこともあったものですから、翌日、無事にライブで歌える、というだけでもう幸せ、沢山のお客様が応援に来てくださってもう天にも昇る気分。幸せ過ぎて、テンションが上がりまくりでございました。

前回(の池田さんとのライブ)に引き続き、今回も偉大なジャズピアニト、マッコイ・タイナー(McCoy Tyner)の「You Taught My Heart To Sing」を歌わせていただきました。
 モノゴゴロ着いた時にはもう歌が大好きで、テレビの子供向けの番組「おかあさんといっしょ」から流れてくる童謡をいつも歌っていました。それからずっと、兎に角耳に入る歌は何でも歌う子でした。

子供の頃はアイドル歌手になりたいな、と思ったこともあるし、(そのころはまだ「アイドル歌手」という用語はなかったんじゃないかなあ。天地真理ちゃんとか麻丘めぐみさんあたりが私にとっては最初の「アイドル」かな、と思うのです。それまではNHKで歌っておられた真理ヨシコさんとか小鳩くるみさんが憧れの人でした。)
中学生になってフォークギターを弾くようになってからは「シンガーソングライター」にも憧れたものでした。でも今思うととにかく「歌う」行為そのものが好きなので、「What Kind Of 歌い手?」ということはあんまり問題ではなかったのですね。そんなただただ「唄バカ」のわたしの扉を大きく開いてくれたのは小学校の高学年2年間の担任の髙柳先生でした。

もう何度も何度もこのブログにも綴っていることですが、諸事情で静岡から転任してきた先生はもともと音楽専科の先生、そして前職では障害を持った子どもたちと向き合ってこられた先生でした。音楽の先生ではないのに、一日の終わり、何か行事の時、と「歌う」クラスでした。のちに中井貴一さんが主演した映画「ビルマの竪琴」で(本当にこんな精神的余裕のある部隊が当時のビルマ戦線に存在したかどうか、は疑問ではあるのですが)何かにつけて「歌おう」と言って指揮をする石坂浩二さん演じる井上隊長の姿が先生に重なって見えたものでした。
いつもこの曲を歌う時には先生の当時の姿が目に浮かびます。

加えて今回は、本当にこの場所でこうやって歌えていることは、今まで出会った人みんな(おそらくはいい思い出ではない人さえ)のお陰、そして目の前で今聴いてくださっているお客様、共演していただいているミュージシャン、素敵な場を提供してくださるお店あってのことなんだなあ・・・と沁々と思っておりました。

感謝の気持ちを忘れずに(ベタですが本当に)これからも精進したいと思います。

セットリスト
 
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投稿者: : 2025/12/06 投稿先 ライブ報告