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日別アーカイブ: 2025/03/09

音楽の満ちるどこか知らない場所

Uncle Jamでの池田定男さんとのデュオライブに来てくださった皆様、寒風吹きすさぶ中、本当にありがとうございました。

1月ほど前、熱は全くでない軽い風邪をひきました。喉の痛みはなく、くしゃみと鼻水、それが治まってから時々咳が止まらない、という症状が残っていたのですが、「もう治るだろう、もう治るだろう」と売薬で凌いでおりました。でもライブの日が近づいてくるし、ボイストレーニングで息がかなり浅くなっているね、と言われているうちに声が出にくくなるに至り、これはさすがにおかしい、と呼吸器内科を受診したところ「咳喘息」という診断でした。
早速吸引薬での治療を、ということだったのですが、初めてお世話になった女性医師、「これねー、よく効く薬だから2週間ぐらいでよくなると思うんだけど(うちのの心の声:えー。1週間で治らなないのかあ。本番に間に合わないじゃん)、この薬、副作用で声が枯れることあるんだよねー。(う:そ、それは困るー!)
「あのー、歌うたう予定がありまして、そのあとから始めてもいいですか?」
「まあ、ご自身の判断だけどねー。でも歌っている最中に咳き込むのと(う:そ、それも困る)どっちとるかだわねー。副作用は誰でも出るわけじゃないし。早くきちんと治しておかないと本当に喘息になっちゃうかもしれないよー」
そう言われては仕方がありません。副作用が出ませんように、早く薬が効きますように、と勝手なお祈りをしつつ、その晩から吸入薬を吸い込む日々でした。

そんな状態で迎えた今回のライブの日は、Uncle Jamさんの16周年の記念日、かつ浅野マスターの誕生日。大切な日にライブさせていただけるということ、そしてびっくりするぐらい大勢のお客様にご予約いただいており、「ああ、途中で咳込んで歌えなくなったらどうしよう」「いや、根性で止めてみせる!(根性の問題ではない)」心は千々に乱れておりました。

結果、なんとか「咳き込んで曲を止めてしまう」ことは回避できました。
ただ、自分にとってベストな体調(ここはあくまで「自分にとって」というところだと思います。いろんな病を抱えながら歌っていらっしゃる素晴らしい歌手が沢山いらっしゃいます。わたしにとっては「声がれ」や「咳」それ自体の問題というよりも「そこを気にしながら歌う」というところがベストでない、ということですね)と準備で臨んでこそ、共演者、お客様、会場と一体となった、ある種奇跡のような空間が生まれるのだと思います。いつ爆発するかわからない爆弾を抱えて大切な場に臨んだことについては全く私の自己管理の甘さで反省しかありません。

それでも、お客様の温かいまなざしと拍手、池田さんのひたすら美しいギターの音色、マスターとてまりママの心のこもったサポートを頂いて、「音楽の満ちる美しい場所」にいることを感じながら歌っておりました。

とにかく咳喘息を完全に治してまた精進いたします。
そういえば遠い昔にもこんなことあったぞ・・・と検索。
https://luckynobee.com/2008/01/19/gallary-cafe%e3%81%be%e3%81%9d%e3%81%bb/

うひゃー!17年前でした。「もう二度と・・・」って言ってるし・・。

皆様、本当にありがとうございました!マスターお誕生日おめでとう!
今回のお品書き
 
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投稿者: : 2025/03/09 投稿先 ライブ報告