UncleJamでの池田定男さんとのデュオライブに来てくださった皆様、ありがとうございました。3月も後半というのに寒い日となりましたが、年々症状がひどくなる花粉症と闘いつつ迎えたライブ本番、いつもながら浅野マスターの準備してくださる素晴らしい音響と池田さんの美しいギターの音色に包まれて、幸せな気持ちで歌わせていただきました。
各ステージの初めに池田さんの華麗なギターソロをお楽しみいただいたのですが、2ステージに演奏されたジプシーキングスの「インスピレーション」、ラテンリズムが軽快な素敵な曲。初めて聴く曲だったので「これ、誰の曲なんですか?」とお聞きしたら「あれ?知らない?これたいていのお客さんが知ってる!っていうんだけどなあ」と。なんとテレビ放映された(今も?)時代劇「鬼平犯科帳」の主題曲だったのだそうです。
時代劇、父が時々見ている横で一緒に観ていたこともありますが、鬼平犯科帳は観た記憶がありません。
池田さん、持参されたパーカッションや他の楽器の録音に乗せての超絶ギター、カッコ良すぎる!華やかでした。
こんな曲です。
そしてアンコールでお送りしたのは武満徹作曲、谷川俊太郎作詞の「三月のうた」
わたしは花を捨てていく
もの皆芽吹く3月に
わたしは道を捨てていく
子らの駆け出す3月に
1965年の日本映画「最後の審判」の主題歌なのだそうです。
もの皆芽吹く希望に満ちた三月、でも寂しい別れの季節でもある。大好きな一曲です。
じっくり準備を・・と思っていたらあっという間に本番の日がきて、そしてステージも一瞬で終わってしまう。もっとこうしたかった、ああ、練習でできたことができなかった、あれこれ思うところはあるわけですが、それでも共演者、いい環境を準備してくださるお店、そして来てくださったお客様とみんなで一緒にその時だけのいわば「消えモノ」の音楽を作る喜び、というのはもう何物にも代えがたいものがあります。
その一瞬をもっと楽しむことができるよう、聴いている皆さんにも楽しんでいただけるよう、精進したいと思います。
とはいえ、翌日はやっぱり「放心状態」でした。


変顔・・・
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