3連休、初日はライブでしたが、昨日・今日はOFF。まとまった(2日で”まとまった”と表現するところが悲しい)休みがあったらやりたい、と思っていたことがありました。
3年前に、勤務地が変わったときに購入した『BEAU DESSIN(ボーデッサン)』というファクトリーブランドの帆布のバッグ、ほとんど毎日使い倒しているうちに、かなりくたびれて、底の角がほつれてきました。
とても気に入って思い入れのある鞄だし、持ち手の皮の部分は使い込まれた感がいい具合だし・・。なんとか補修したいと思っておりまして、ネットでこんなものを見つけて、400円ほどで購入してありました。
バッグ底あて 直径12cm 4枚入
http://www.amazon.co.jp/dp/B0107PMYUG
たぶんこれは、バッグ自体を手作りするときに、あらかじめ底になる部分に縫い付けるものだと思うのですが、まあ、なんとかなるだろう・・・ああして、こうして・・・・・。
そんなことを考えて、実際にやってみないといられない、これは完全に母親譲りだと思っております。モノゴゴロついたころから、いつも何かしら手仕事をしている母の傍で、よく邪魔をしていたものです。(カッターいじって手をパックリいったこともあったっけ)、皮工芸については、小学校のころ、母が憑りつかれたように(ええ、ええ、お母ちゃん、わかりますよ。そうなるよねー?)格闘して仕上げたフルートケース、あれはなかなか素敵な出来だったな。あの時の母の作業を思い出しつつ(まあ、これは合皮だし・・布みたいなものですけれど)作業してみることにしました。
確か持っていたはず・・・と探したら、ありました。「特殊針セット)!
これは、前の職場で、ナイロンのキーボード用バッグの持ち手がちぎれてしまったのを補修しようとして買ったものでした。あの鞄、まだ現役かなあ・・?
「皮用の針」は、硬い皮でも針が通せるように、先が三角形になっています。
糸は、本当は蝋引きの専用糸がいいのだと思うのですが、焼き豚用のタコ糸で代用。
紙でサイズなど確かめてから作業スタート。
まずは、縫いやすいようにミシンで縫い目に穴をあけ(それでは穴が小さかったので、キリでさらにブスブスと穴をあけました。でも、結果から言うと、あらかじめ縫った部分は二枚重ねなので、この作業が必須でしたが、布に縫い付ける部分は、皮用の針ならあらかじめ穴を開けなくても通せそうでした。)、底の部分を先に縫いました。
本返し縫で・・・。で、いきなり鞄に縫い付けようかな、と思ったのですが、ある程度折り目をつけておいた方がよさそうだ、ということに気がついたので、水で濡らして、重しをしたり、クリップで留めたりして、一晩おくことに。
さあ、縫い付けです。まずは皮・布用のボンドで縫う部分の奥を固定。
角のところだし、太すぎたために縒りをほどいたタコ糸を使ったため、かなり縫いにくかったです。(すぐ結び目が出来てしまうし、針を内側から、穴をあけた場所にうまく刺すのがなかなか難しかった。)
縫ってます。
昨日2時間ほどと今日午前中いっぱいつぶしてしまった。
出来上がりは・・・これだ!
じゃーん!
なかなかではないですか?(自画自賛)
もともとの持ち手に使われている皮が結構良いものなので、差はありますが、ここで本革で・・となるともっと経費も時間もかかってしまいます。(多分専用の道具なんかも要りますね。)今回は、経費はボンドと底当て合皮で800円ほどでした。
あれこれ考えて、作業するのは楽しくて、それだけでレジャーと言えるし、これで出来上がりの鞄がもう1年でも2年でも活躍してくれたら工夫癖冥利に尽きます。