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カテゴリー別アーカイブ: 音楽

基本に立ち返るという当たり前のこと

武田梵声先生のレッスン受けに行ってきました。フースラーメソードという発声指導法の第一人者です。
その昔、「好き勝手に歌うカラオケ」から一歩進みたくて門を叩いた岡田恵子先生も(おそらくですが)このメソードを取り入れていたと思います。岡田先生の初めてのレッスンの思いではこちらにも綴りました。
https://luckynobee.com/2006/03/18/%E6%AD%8C%E6%89%8B%E3%81%9F%E3%81%A1/

フースラーの「Singen うたうこと」もだいぶ昔に読みましたが、かなり専門的な内容で、難しいのです。それに「声の出し方」ってどうしても文字では説明できないですよね。「模倣」するにも聴かないことにはわかりません。
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今回新幹線に乗ってまで武田先生に教えを乞いたい、と思ったのは長年克服できずにいるある発声の問題を乗り越える方法を教えて頂けるのでは、との思いからでした。

レッスンを受けてわかったこと。「細かなテクニック上の問題だけに注力して訓練しても意味はない、というか土台の「声」が出来ていないとそれは無理。」という当たり前のことでした。
声を出すときに働く筋肉がいろんな方向に可動し、自由に動くこと。まずこれがあってからのその先。もう当たり前すぎて恥ずかしいです。

なんだかぐるりと回ってスタート地点に戻ってきたような気がします。といっても、これはぐるりと回っている時間が無駄だったということではなく、多分(願わくは)螺旋階段のように、既に見た風景が何度も、でも少しずつ角度が変わって見えつつ高度を稼ぐ、という感じでしょうか。

それにしても、武田先生の声は、尋常ではないです。声量といい、豊かに変化する度合といい、もうとにかく「凄い」の一言。窓ガラスがよく割れないものだ・・・と思うほど。(多分ガラスに向かって声出したら本当に割れるのではないかしら)
解説もとてもわかりやすかったですし、わたしが思い込んでいたフースラーメソードと言えば「7つのアンザッツ」=「声を当てる場所」との理解は違っていて、「声の当て方」があくまでもイメージで、「方法」ではない、というお話など、フースラーがSingenを書いてからもう50年以上は経つわけで、進化、というか修正が常に加わっているの、というところにも納得することばかりでした。

「課題克服!」は少し脇へおいておいて、昨日教えていただいた訓練に、真剣に取り組みたいと思います。

 
1件のコメント

投稿者: : 2018/12/23 投稿先 あれやこれや, 音楽

 

ハーモニカは危険

物騒なタイトルで恐縮です。 心斎橋グロッタ・デ・アモーレで開催された、クロマチックハーモニカ奏者、木谷悦子さんの門下生の合同発表会「ハーモニカ道場2014」、1部だけでしたが聴かせていただきました。

3年前と同じ曲に再挑戦した身内・・・。 https://luckynobee.wordpress.com/2011/11/20/%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%83%8b%e3%82%ab%e7%a5%ad%e3%83%bb%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%91%ef%bc%91/

曲の入りのアウフタクトはばっちり、ミストーンも断然減ってリズムもとれてる!「おおっ!なんという成長!」と感動し、涙に咽いだのも束の間・・・、どこかで1拍(半拍というべきか)遅れたのです。「ああ・・・遅れちゃったね。間奏で調整できるかな・・。」とハラハラ。 なんと、曲の終わりまでずーっときっちり同じだけ遅れたままでした。(これはこれですごいな・・って何に感心してるんだか)

けれど、3年前は、もう伸びたり縮んだり、もうほとんどテンポ・ルバートだったのが、拍が裏返ったとはいえ、きっちり拍子は感じることができるようになったんだなあ・・・と。 小学校の恩師の口癖「継続は力なり」を実感いたしました。お母ちゃん!更なる進歩を目指して頑張れ!

それにしても、ハーモニカの音色って、どうしてこんなにも心の琴線に触れるんでしょうか。たとえ演奏が拙くても、もう音色だけで、そして一生懸命吹いている姿だけで、ジーンと来てしまいます。 「母のような存在だった亡き姉に」なんていうメッセージとともに「あざみの歌」(Mr.Bさん、素晴らしかったです)なんか聴かされた日には、もう涙がボロボロっと・・。

子どもの頃、札幌で住んでいた家の2階の部屋は北西を向いていて、暖かい時期の夕方、西日が射す頃に窓を開けて、夕日を見ながらハモニカをよく吹いていました。子ども心に「いい、雰囲気」だと思っていたのでしょうね。 また、西宮に越してから住んでいた家は、真ん中に階段があって(両側壁)昇りきったところに西向きの小さな窓がありまして、土曜日、日曜日の夕方にその階段に座って縦笛を吹いたり、家人がいなかったりすると唄を唄ったりしました。壁で音が反響してエコーがかかり、西日がまるでスポットライトみたいで、スター気分だった・・・というちょっぴり恥ずかしい思い出です。

・・・なんていうことも一気に思い出してしまう、ハーモニカは郷愁を誘う危険な楽器なのでした。 素敵な演奏を聴かせて下さった皆様、ありがとうございました。

 
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投稿者: : 2014/06/15 投稿先 あれやこれや, 音楽

 

オクターブユニゾンの心地よさ

 
 Carlosのレッスンは、6月14日のライブで唄う曲の練習。少しハモッったり、替わりばんこに唄ったり・・いろいろやってみました。
一緒に唄うと当然ながら、Carlosは1オクターブ低い音を唄うわけで、このユニゾンがとっても気持ちがいい。
「いい感じやねー」と二人で自画自賛でした。
 
 楽しいステージになると思います。
是非聴きにきてね。
 
 2008.6
 
 
 
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投稿者: : 2008/04/26 投稿先 音楽

 

さ、先へ進めない!?

  
 お知り合いご推薦のカエターノ・ヴェローゾのDVDを、時間を見つけては見ようとしているのでが・・・。いやー、カエターノ・ヴェローゾ、いい男ですねー・・・ウットリ・・ま、それはさておき。
 
 1曲目があまりによすぎるのです。ヴェローゾのギター、唄、そしてチェロのピチカート(こういう場合、ピチカートといっていいのだろうか、ジャズのベースのように指で弾いているということです)のソロ!何度見ても聴いても飽きないのです。
 DVD一本を通してみる時間がなかなかなくて、途中で止める。だけど、次に見るときにまた1曲目から見てしまうのですね。で、そのたびに満ち足りてしまう。最後まで見るのはいつになることやら。
生の舞台で聴きたいなあ・・・。
 
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投稿者: : 2008/03/30 投稿先 音楽

 

蕾の綻びる・・春ですねえ

 
 昼間の仕事がとても忙しくなってきて、一日が終わるとぐったり。何も出来ずに寝てしまう・・と言う日々が続いていましたが、昨日はLuiz先生のLessonに行って、かえって元気いっぱいになって帰宅いたしました。
 Musicshigaのサイトでわたしの「Chega de Saudade」を視聴してくれたLuiz先生が「You are a real sambista. エネルギーを感じた」と言って下さっただけで、もう有頂天のラリホー状態。あ・・なんて単純お馬鹿なのでしょう。お馬鹿でも何でもいいや・・・「いい気分」になれることなんてそうないんだから・・・と自分に言い訳。
 
 昨日のLessonは、「三月の水」の歌詞のお勉強だけで終わってしまいました。なんといっても長い歌詞なので。言葉を訳すだけでは意味のわからなかった詩の世界が、やっと少し見えてきました。自然の描写があったと思ったら「釘」とか「梁」とかが出てきて、わけがわからなかったのですが、歌の中の主人公は、家を建てようと(自分で)していたのでした。それが行き詰ったり、うまく行ったり・・・ということと、人生を重ねていたわけです。うーん、深い。深すぎる。
 
 ジャズのスタンダードは圧倒的に「惚れたハレた」の世界です。ブラジルの音楽も、サンバ・カンソンまでは、ほとんど演歌の世界ですが、ボサノバというのは歌詞の部分でも新しいムーブメントだったわけです。Luiz先生曰く「チョット プラウドなうた」。有名なボサノバの歌詞をたくさん手がけたヴィニシウス・デ・モラエスは 自分は、「作詞家」ではなく、「詩人」だということに(実際に歌詞を書き始めた時点ですでに著名な詩人だったわけですし)こだわったのだとか。
 それだけに歌詞が手ごわいのでした。
 
 「酔っ払いと綱渡り芸人」も、訳詞だけでは意味がわかりませんでした。「酔っ払い」は曲が作られた当時の軍事政権を、(酔っ払いが、ブラジルにあらゆる無礼をはたらいていた・・というくだりがあります)綱渡り芸人はその当時の国民をたとえている、という解説を読んで初めて歌の世界がはっきりと見えて、「希望が踊る」という部分を唄うときには、それこそこの唄の持つ「エネルギー」を強く感じて、涙が出てしまいます。
 自分だけ涙するのではなく、それを誰かに伝えることの出来る者が、本当の意味で「うたうたい」と言えるのでしょうね。
 精進いたします。
 
 さくらの蕾が、重たそうに見えるほど膨らんでいました
 もう今日あたり花開いているでしょうか
 
 
 
 
 
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投稿者: : 2008/03/27 投稿先 音楽

 

絡み合う音

 
 昨日は、仕事で弦楽5重奏を聴く機会がありました。
 ずっと昔、バイオリンの音が、神経に障った時期がありました。癒されるなんてとんでもない!って思っていました。最近は弦の音を深く愛しております。
とはいえ、なかなか生演奏、しかも5重奏を生で聴く機会はありません。
バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、それぞれの楽器の音が絡み合い、鳥肌が立つような美しさでした。特に選曲が、ラテン系の曲でまとめられていて、とくにピアソラと、ペルーのフェイスタスという作曲家(若手作曲家だそうです。初めて知りました)の作品が、官能的でとても心を動かされました。
 
 こちらはわたしはスタッフでしたので、撤収作業を終えたのが5時。夜は三宮のライブハウス、グレートブルーへ出かけました。ピアノトリオ+女性ボーカル。誘ってくれたドラマーが、わたしが人前で唄い始めたころ(すっごい昔になっちゃった)に、よく声をかけてくださったかたで・・・その人のドラムを聴くこと自体、もう10年ぶり(もっとかな・・?)で、1セットしかいられなかったのですが、かぶりつきで、ドラムばかり見ていました。
 
 一緒に演奏してもらっていたときなんて、余裕ゼロ。はっきり言って、ドラムなんて聴いちゃいませんでしたね。リズム刻んでくれたらそれでいいという感じ。後ろでドラムがどんな問いかけをしようが、完全無視。(そもそもなにか仕掛けようとよう気にはならなかったであろうと思いますが)もちろんこちらから何かドラムにアプローチ・・・なんてことも皆無。
出来なかったことを後悔しても始まりませんが、こんなに熱いドラムを叩いてくれていたんだ・・・と思うと、そのころの自分の胸ぐらつかんで、
 
「こらー!ありがたく思わんかい!!」
 
と言いたい。
 
そう思えたということは、少しはそのころより進歩していると思ってよいのだと思う反面、今、全く気がつかずにいることが山ほどあるのだろうな・・。
謙虚な気持ちにさせられたライブでありました。
 
今日は、谷けいこ師匠のお稽古日。
絞られに行ってまいります。
 
 
 
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投稿者: : 2008/02/24 投稿先 音楽

 

バート・バカラック来日

 
 ふう・・・・チケット取るのに1時間以上かかっちゃった。
 
 RAINDROPS KEEP FALLIN’ ON MY HEAD / CLOSE TO YOU / ALFIE / LOOK OF LOVE・・・・
 曲はたくさん知っていても、作曲者であるバート・バカラックについて、最近までほとんど知りませんでした。
 御歳80になられるとか・・・・そうよねえ、マレーネ・ディートリッヒのコンサートの指揮を務めたのいう人だもの・・・。
 
 やっととれた、チケット!生バカラック、しかもフル・オーケストラ。
 楽しみ!!
 
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投稿者: : 2008/02/16 投稿先 音楽

 

パルナスの唄 モスクワの味って・・・

 
 甘い~お菓子の~
    お国~の便り~音楽
 
ご存知のあなたは、立派な昭和の関西人!(別に立派ってことはないけど)
もの悲しいメロディ、不思議な影絵・・・
ロシアってこんなところ・・・?
 
なんだか不安な気持ちになるCMでした。
関西限定のCMだったなんて知らなんだ・・・。
 
去年のK’zのクリスマスパーティのお題は「CMソング」でした。
CMソング・・・・唄いたい唄が山ほど思い浮かぶ・・・けれどわたしは用事で参加できず、残念でした。
 
こういう「余興の唄」に命をかけてしまう、K’zの面々、気合が入ったことと思います。
 
当日、K’zの誇る超美人ピアニストが、このパルナスの唄を絶唱、大うけだったとか。
で、11日の師匠の誕生パーティで再演、と相成りまして、バックコーラスに足りないパートがあるということで急遽参加することになりました。
さっき譜面が届いたところ・・・・うふふ・・・ちょっと唄うのが恥ずかしいところが、この唄の醍醐味・・・と思います。
唄おうとしては、ニヤニヤ、声だしてみては、アハハ・・、と独りで楽しんでおります。
 
余興だからって、手は抜きませんことよ。
完璧なパルナスをお聴かせしましょう!
 
ね?聴きたいでしょ?いらん? 
 
 
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投稿者: : 2008/02/09 投稿先 音楽

 

生な声

 
 お知り合いがCDを貸してくれたので、「ルーファス・ウェインライト」という男性シンガーを聴いています。わたしの好きな「生(なま)な声」のシンガーでとても気に入りました。
 
 「生な声」というのは、自分で勝手に「これがそう!」と決めているだけで、必ずしもしゃべるような声で唄うとか、ましてや何のテクニックもなく唄うという意味ではありません。例えば、超テクニシャンともいえるフレディ・マーキュリーやボビー・マクファーリンも、わたしにとっては「生な声」のシンガー。クラッシックを唄う声楽家にも、わたしが「生な声シンガーで賞」をさしあげたい人はいます。(例えばドーン・アップショウの唄い方、大好きです)
 
 ボイストレーニングの恩師のところに初めて行ったとき、それまで持っていた「発声」に対する考え方が、根本から変わったと思います。
 
 その先生が使った説明ですが、「あー」と声を出すときに、おなかのそこから「ああああああああああ」と「あ」が繋がって出てくるように声を出すように・・・と。
絵心があったら、絵で説明できるんだけど・・・・イメージとしては、先端が超太ゴシック体の「あ」の形のコンクリートブロックが口から突き出している感じ・・・。(わかりますかね?)
あくまで、イメージの問題で、実際は声帯で息は声になるわけですから、声帯でコントロールしているわけだけど・・・・。「喉で造った」と感じられない声、これが理想。
 
 思うに、わたしの感覚では、「喉で造る」(ときどき鼻で造る場合も・・・あくまでイメージよ)=「ええ格好しようとする虚心が入る」ということなんだと思います。唄を聴いたときに、その人の生身が感じられる・・・求めていることは、そういうことなのでしょう。
 
 抽象的な話になってしまいました。
 ジャンルを問わず、男女を問わず、「あ!この人 生な声!」という歌手に出会うとうれしくなってしまうのでした。
 わたしも「生な声」シンガーを目指します。
 
 週末を利用して、東京へ出かけるので、現代音楽のコンサートへ行く予定です。「うたもの」もあるのでとっても楽しみ。
 「生な声」歌手に出会えるといいな・・・・。
 行って参ります。
 
 
 
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投稿者: : 2008/01/25 投稿先 音楽

 

You must find Blue Lagoon

 
 高中正義の「Blue Lagoon」、一世を風靡したそうですが、その当時は、インスト曲に全く興味がなく、フュージョンにもあまり興味がなかったので、聞いていませんでした。
 もちろんギターのインスト曲なのですが、短いコーラスが何度も出てきます。オリジナルはボコーダーを使った声らしい。you-tubuのライブ映像を見てみると、ライブでは2名のコーラスが担当し、声は生っぽいものでした。わたしとしては、基本的には激しく加工した声は好みませんが、フュージョン系の曲の場合は、多少加工しないと全体と溶け合わないかな・・・と思うこともあります。
 
 約10年ぶりに、この曲をやろうか・・・という話になっており、どうしたものかと思案中。
 前に唄ったときは、マルチトラックレコーダーについていた機能を使ってボコーダーっぽい声に加工して唄いました。先日、中古のボーカル用のコンパクトなエフェクターを入手したので、つかってみようかなあ・・・と思っているのですが、このエフェクター、取説がとてもラフで(ぺラッと一枚。From USAにはこういうのが多いなあ)、おおよその使い方はわかったものの、エフェクター初心者には、何をどれぐらいにセットすればよいのやら・・・。
 ネットで、なにかわからないかなあ・・・と思い探してみるのですが見つかりません。
 時間を惜しまずに、自分の耳で確認しながら使っていけばよいのでしょうが、いろいろやっているうちについ「あー。。めんどくせえ。機械ばっかりいじっているのやだあ・・・」という気分になって、放り出してしまうのですね。
さて、このVOTEC、今回ついに本番デビューが果たせるででょうか?
 
 
 
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投稿者: : 2007/11/06 投稿先 音楽