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カテゴリー別アーカイブ: あれやこれや

春の一人遠足 「ラテンアメリカの民衆芸術」

休みをもらって国立民族博物館で開催中の「ラテンアメリカの民衆芸術」を鑑賞してきました。

https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/8007

引用―
特別展では、なぜラテンアメリカの民衆芸術はこれほど多様なのかという問いを掘り下げます。先コロンブス時代以来の文化混淆(こんこう)の歴史、芸術として洗練されていった過程、そして現代の制作者の批判精神の3点に焦点をあて、その答えを探します。

文化の多様性をはぐくむためには何が大切か。ラテンアメリカのさまざまな民衆芸術に触れながら考えてみましょう。―引用終わり

とあるように、時代を追いつつ分かりやすく展示してあり、その展示物の多様さ、エネルギーに圧倒されます。絣や漆器に見られる日本のそれとの共通点と違い、何故遠く離れた場所で同じ手法や紋様が見られるのか、といった解説もとても興味深いものでした。

ラテンアメリカ好き、布好きには堪えられない企画でありました。

万博公園は桜が満開。桜並木の芝生は平日とは思えないほど花見を楽しむ家族連れで芋の子状態。

太陽の塔を正面から観て(みんぱくは塔の後ろ側なんです)、幟を頼りに「全国陶器市」も覗いて、歩き回り過ぎて帰宅したときにはぐったりしてしまいました。

でも、慌ただしい日常から離れ、春を満喫できたいい一日でした。

展示は会期中にもう一度行けたらいいな、と思っています。

やっぱり正面からご挨拶しなくちゃね。
万博公園はすごい人出
陶器市で購入しました。蚊取り線香立て。

 
 

1月は行った、2月は逃げた

2月18日、レミューズカフェでのLaFiestaライブに来てくださった皆様、ありがとうございました。身内の入院・手術などありバタバタしてライブのご報告も滞っておりました。そうこうしているうちにもう3月になってしまいました。

「忙しい、忙しい」といつも言うヒトにはなりたくない、と思うわけです。こう、なんていうか泰然自若っていうんでしょうか、どーーーん!とした落ち着きが欲しいわけです。そういつも願いつつ、ちょこまかとせわしなく動きまわっては「あーしんど!」と言っている・・・性分なのかなあ。マグロみたいに、「泳ぐの止めたら死ぬ」ってやつですな、

さてさて、隙間の時間があれば歌の練習がしたいので、おもちゃのピアノをいつも持ち歩いています。
https://luckynobee.com/2016/12/17/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%81%9f%e3%81%a1%e2%91%a1/

ここで最後にご紹介したピアノえほん、二つ折りになったおもちゃのピアノ、はじめに購入したのが2016年。このころはまだ出先での練習用にはバッキングソフトで作ったカラオケ音源をMP3にして持ち歩いていました。その後、自室用の電子ピアノを買ってからとにかく下手でも何でもいいから自分で弾いて練習しよう!と心に決め、それ以来このおもちゃのピアノを持ち歩いていました。

https://luckynobee.com/2021/02/13/%e3%81%b5%e3%81%a8%e6%b0%97%e3%81%8c%e4%bb%98%e3%81%8f%e3%81%9d%e3%81%ae%e3%81%a8%e3%81%8d%ef%bc%86%e5%b7%a5%e5%a4%ab%e7%99%96/

なんといってもおもちゃなので、(二つ折りという無茶な作りでもあり)その年の夏には壊れてしまい、音が出なくなりました。(というか始終別の音が鳴るように)2代目を購入したのが2021年7月。
この度この2代目ちゃんもお亡くなりになってしまいました。工夫壁のうちののこと、何とか修理できないものか、とネジというネジを外し分解してみました。断線ぐらいなら自分ではんだ付けするのですが、見えている部分では特に断線はなく・・・。センサーの不具合なんかだともうお手上げ。修理は断念いたしました。

で、本日無事3代目が納品され。まだ製品があってよかった・・・・。というかこの方式で楽器屋さん(カシオさんとか・・・)が作ってくれないかなあ・・・。明日からお世話になります、3代目くん。
20230308-1お亡くなりになった2代目(購入日を書いておきました)

20230308-2
堂々の37鍵。おもちゃにしてこのクオリティ。タッチもなかなか良い。これでもう少し長持ちすれば・・・・。まあ、結構乱暴に扱ってますしねえ・・・。

 
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投稿者: : 2023/03/08 投稿先 あれやこれや

 

A vida é uma escola 冬の夏期講習修了

A vida é uma escola
人生は学校
という意味です。

2年前から受講しているリオ・デ・ジャネイロにある音楽学校のオンライン講座、この冬は夏期講習がありました。季節が反対なのであちらは今夏真っ盛り。もうすぐカーニバルもあります。日本の大学と同じように前期・後期それぞれ15授業、というのが普通なのですが、この夏期講習は5週連続コース。

通常の授業を3期受講していますが、毎回送られてくる課題(譜面とバッキングが送られてきて、1週間で1曲を仕上げ、講座内で歌うのです。といっても月曜の講座で課題が水曜日ぐらいに届くこともあり、1週間まるまる使えないことも。加えて私には初めて聴く曲がほとんど・・・)で常にアップアップしていましたので、夏期講習は遠慮しようかなあ・・・なんて考えていたのですが、5週連続講座で大好きなChico Buarque(シコ・ブアルキ)さまの初期の曲を学ぶことができるとあっては参加しないわけにはいきません。シコさまの曲は本当に好きな曲が多くて、ライブで歌っている曲も多いからきっと2,3曲は知っている曲かも・・・という甘い考えもございました。

昨日5回の講座の最終回だったのですが、結果は・・・5曲すべてが初めて聴く曲でした。しかもどれも超難曲。メロディも予想外の音へ行くし、歌詞はたくさん詰まっているし、リズムも難しいし・・・。ライブがある週などは練習時間がどうしても捻出できず、朝5時に起きて練習したこともありました。

試験のように合格不合格があるわけでもなければ、先生に厳しく指摘・指導されるわけでもないのですが、元来が生真面目(ほんまか?)でええかっこしいなので何とか形にして出したいのです。毎回レッスン(MicrosoftTeams)は録画されるので後で視聴できるのですが、自分の歌うのを見るに、もう目を覆いたくなるような「必死感漂う」歌唱で、とても人様にお聴かせするようなものではありません。これで「形にした」なんて言えないですが、とにもかくにも発表して、他の受講生の(皆さんのレベルの高さがまた凄いのです。)歌を聴かせてもらって、またそれが勉強になって、5週間、シコさまの世界にどっぷりと浸かった幸せな日々でした。
「訓練」という点から見ても、短期間で集中して一曲に取り組むことで読譜や聴き取りの力がついていくのだな、と実感しています。

遠い昔を振り返るに、4歳から小学校まで習っていたピアノ、もう少し真面目に練習するのだった、と深く後悔しています。レッスン日直前になってチョロチョロ、と練習してごまかそうとしても、先生にはサボっていることがバレバレだったと思いますし、先生、教え甲斐がなかったただろうなあ・・・と。申し訳ないことをしました。

後悔先に立たず

なお且つ

後を絶たず

であります。
今、譜面を読むのにそんなに苦労をしないのも、歌の練習するときに、つたない伴奏を自分でできるのも、親がピアノを習わせてくれたおかげ、出来の悪い生徒に熱心に教えて下さった先生方のおかげ、と深く感謝しています。

ということで課題曲5曲をご紹介
1曲目「Juca」
Chico様らしいユーモアで体制を批判(?)マリアの部屋の下でセレナータを弾いただけで逮捕されてしまったJuca君の話です。
2曲目「A Rita」
恋人だったRita(女性の名前)が僕の持ち物も、思い出も、心も、何もかも奪って去ってしまった。お金は持って行かなかったけど、それは僕が持っていなかったから・・・。
古い映像がありましたのでこちらで・・・。若いChicoさまの妖しいまでの魅力・・・。

3曲目「Logo Eu?」
これ特に難しかった!!大好きなMônica Salmaso(モニカ・サルマウゾ)さまでどうぞ。
奥さんが、口うるさくて、嫉妬深くて、サンバの練習に行くのに文句ばかり言う、もううんざり・・・どこかでそんな話聞いたような気が・・(笑)

4曲目「Até Pensei」
子どもの頃、僕の家の隣には大きな家があって、風船はいつもその庭に落ちていき、リンゴの実もその庭に落ち、僕の手には決して入らなかった。その家には最愛の人も住んでいたけれど、僕に気が付くこともなかった・・・。作家・詩人でもあるChico Buarqueの魅力が特に感じられる美しい曲です。

5曲目「Bom tempo」

最終日のこの曲が最も難しかったです。リズムにも音程にもとても苦戦しました。でも、「もう日々の仕事でクタクタ、うんざり、今日は日曜日で、「いい天気になるよ」って船乗りも、小鳥たちも、みんな言ってる、彼女と思い切り楽しむぞーーーー!!」という歌詞がとっても気に入りました。
アレンジが素晴らしい(もちろん歌唱も素晴らしい)Mônica Salmasoさんでどうぞ

本当に実り多い講座でした。
先生、クラスメイトの皆さん、お世話くださっている皆さん、本当にありがとうございました。

 
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投稿者: : 2023/02/15 投稿先 あれやこれや

 

2022年、あれやこれや納めて・・・・

一度行ってみたいと思っていた東寺の終い弘法に、母と一緒に行ってきました。
前から計画していたのですが、前日朝の天気予報では21日は雨。「寒いし、また今度にしようね」と言っていたのですが、夜になって天気予報を見ると「昼間の間は晴れ。少し気温も上がる」とのこと、慌てて母に電話をかけ、急遽決行となったのでした。前日は父の命日。日頃はそういうことめったに考えない現実主義のわたしも、「お父さんの計らいかな」と思ってみたり。

当日の朝、東寺についてみると、縁起物、盆栽、お正月用の食品や、タコ焼きなどの屋台、骨とう品や手作り品、広い境内いっぱいにお店が立ち並び、活気に溢れていました。多分コロナ前ならもっともっとにぎわって混んでいたのではないかしら。

私が特に心惹かれたのはやはり骨董品でしょうか。購入まで至るものはそうないのですが、古いノミとかカンナとか、落雁の型?とか焼き印とか・・・使い込まれた道具には何とも言えない味がありますね。本当に見ているだけで興奮します。

「野球盤」とか「マトリョーシカ」とか、おもちゃ類も、懐かしさに思わず声を上げてしまいます。

母は、伊勢大根の沢庵(きれいな黄色の沢庵じゃなくて、旅館の朝ごはんなんかに出てくる、しなびた古漬けのような・・・)を購入。包んでもらっている間、お店の人の説明を聞いているうちに「あ、もう一本もらっとこ」「あ、こっちも1本」とどんどん増えていきました。バックパック持って行ってよかったです。

母は、やはり手仕事の作品が気になるようで・・・素敵な張り子のつばめと切り紙が「飛び出す絵本」のようになっているグリーティングカードを購入。張り子は、一切筆を使わずに、細かい線もすべて和紙を貼ってあります。
まだまだ見たいとは思いつつ昼頃には曇ってきましたし、足も疲れたので、実家に戻って、早速買ってきたカードと張り子を父と兄の仏壇(仏教じゃないんで仏壇ではないんですが、祭壇?まあ、思い出コーナーとでも言いましょうか)に飾りました。

楽しかった!また行こうね。

 
 

EL NAGUE(エル・ナージ)

大阪市淀川区野中北にあるスペイン料理店、EL NAGUEで開催されたCarlos Ortega&Oliver Roseのライブに行ってきました。音楽は生演奏でなくっちゃ!と日頃言っている割に、コンサートやライブにお客さんとして出かけることがなかなかできずにいます。昼間の仕事、自分のライブ、音楽や語学のレッスンいつも予定がてんこ盛りなので、「インプットしなくちゃ」と思いつつ・・・。

めずらしくこの3連休は予定が入らなかったので、師匠Carlosのライブに久しぶりにでかけました。十三駅から176号線を北上したところにあるEL NAGUEは、戦前に、郵便局として使われていた建物を改装したレストラン。レトロな雰囲気が本当に落ち着くお店。テーブルがみんな違っていて、それがまたいい味なんです。そしてシェフの手によるスペイン料理は絶品。是非皆さんにお薦めしたい素敵なお店です。
EL NAGUE
https://el-nague.com/#

とても久しぶりに聴くOliverの美しいカウンターメロディに彩られて、Carlosのギターと歌がますます冴えわたっていました。 ピアソラの『Oblivion』(忘却)素晴らしかった・・・。すっかり酔いしれておりましたが、ちゃっかりと3曲も歌わせた頂きました。
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昭和レトロ感満載のお店、時間がゆったり流れます。
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贅沢なひと時
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笑ってますが、長らく歌っていなかった曲を急に振られて焦っているのです。

やっぱり生演奏だなあ・・・・。

 
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投稿者: : 2022/10/10 投稿先 あれやこれや

 

怒涛の一週間 津和野への旅

7月29日のArteCoda、8月3日のCandyでのライブに来てくださった皆様、ありがとうございました。京阪関目駅スグのArteCodaでは、ドラマー兼ベーシストという多彩な才能をお持ちのお客様がセッションに参加してくださり、楽しいライブとなりました。また、Candyでは酷暑の中来てくださったお客様が盛り上げてくださる中、本当に気持ちよく演奏させていただきました。

さて、小学校を卒業する時のクラスの文集の最後に「私の将来」というコーナーがあり、それぞれの夢を寄せ書きしたものがあります。わたしはいろんなものをきちんと管理できる方ではなく、引っ越しも何度もしているので保管していなかったのですが、何年か前に同窓会があったときに、きちんと保管してくれていた同級生がそれをPDFにしてくれたのです。私が何を書いているか、すっかり忘れていました。
「DJと私立図書館」と書いています。DJというのは、そのころ放送委員会で学校放送を担当しており(アナウンスはしていなかったのですが、いっちょ前にラジオドラマのようなものを作ったりしていました)中学もしばらく放送部に入っていて「ラジオのDJ」に少し憧れていたのでした。そして「私立図書館」です。
これは絵本の図書館を作りたい、と思っていたのです。原画を買い集めて美術館・・・・でないところが子供らしい夢ですね。特に「全部集めたい」と思っていたのが安野光雅さんの絵本でした。

記憶にある一番古い安野さんの絵本は「ふしぎなさーかす」という絵本。絵も大好きでしたが、優しさとユーモアにあふれた文章も大好きでした。

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中学校の修学旅行が萩・津和野(宮島も広島も・・という強行軍でした。本当は毎年御岳登山が修学旅行先で、私の学年もそのはずだったのですが、なんとその直前に御岳山が噴火して、急遽一般の団体旅行に変更された、と聞きました。)と聞いたときは安野さんの出身地である津和野に行けることが嬉しくて、そのころはまだ「安野光雅美術館」ができるずっと前だったのですが、それでもとても楽しみでした。
津和野のカソリック教会、堀に泳ぐ鯉、展示してある貴婦人(蒸気機関車)、今でもよく覚えています。けれど、津和野の滞在時間は本当に短くて、あれどれぐらいかな、2時間もなかったんじゃないかしら・・・・。小さな町ですし、仕方がないのかもしれませんが、もう少しゆっくり見たかったな、とずっと思っていました。

安野光雅さんは昔、NHKの週刊ブックレビューという番組に出演されており、母もファン。ということで、6月が誕生日の母のお祝いも兼ねて、2つのライブの間の日程で、津和野へ一緒に行ってまいりました。

安野光雅美術館、とっても素晴らしくて、小さな美術館でしたが、3時間ぐらい、じっくり安野さんの世界を堪能しました。今回訪れた時の展示は「旅の本」のデンマークとイタリアが中心でしたが、本として出版されていない、「しぜんのくに」という保育雑誌の表紙に描かれたという「おたより」という作品群に特に惹かれました。はなこさん、という女の子とおじいさんを中心に四季折々の暮らしや行事が描かれているのですが、書かれている文章のユーモアのセンス、温かさ、見ているだけで心がぽかぽかするような、優しい世界。是非出版してほしいなあ・・。

コロナの影響もあってか観光地はガラガラで、日本遺産センターという観光案内所のスタッフの方が熱く語る津和野の歴史も、森鴎外記念館も、カソリック教会も、ほとんど貸し切り状態でゆっくり堪能できました。

宿泊したお宿「のれん宿 明月」さんも、細やかな心遣いと飛び切り美味しい料理で、本当にくつろがせていただきました。1日目は色浴衣を貸していただいたのですが、母も私も和服や浴衣を着る機会などほとんどなく,YouTubeを頼りになんとか「お文庫結び」に帯を結い、記念写真も撮っていただきました。

ちょっと慌ただしい日程ではありましたが、日常を離れ、母娘でいい思い出になったな、と思います。

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ちょっと寂しい・・・・

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見よう見真似の「お文庫結び」本当はリボンがもっと上で寝ている(水平に)感じらしいです。

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鮎・・・絶品でございました。地酒の「華泉」も美味しかった!

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津和野はええとこですよ!!

 
 

鞄の修理の話 ファクトリ越湖さん

たいていその時の課題曲(近々のライブの曲やショーロ学校の課題曲)の譜面とおもちゃの折りたたみピアノを持ち歩いており、空き時間に声の出せる場所が確保できればちょこちょこと練習をするのです。その「お稽古セット」を入れる鞄、過去いろいろ持ち替えていましたが、ここ数年はこの鞄に落ち着いていました。過去記事でもご紹介したこれ。

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https://luckynobee.com/2020/07/29/%e4%bb%8a%e5%be%8c%e3%81%ae%e4%ba%88%e5%ae%9a-2020-2%ef%bd%9e/

既成の手提げかばんにショルダーストラップを自分で取り付けたもの。A4ファイルが縦に入るマチ7センチほどの鞄です。大きすぎず、小さすぎず、目立たなくてとても気に入っていましたが、買った時からファスナーのつまみの金具が横に向いて動かなくなってしまいやすいことが不満で(ファスナーはやっぱりYKKですよ。世界に誇るファスナーブランド。昭和9年創業です。)した。やはりそこに無理がかかっていたようで、この度ファスナーが壊れ、ショルダーストラップをつける合皮もちぎれそうに。手芸店で買ったストラップも鞄の大きさにしては華奢なものだったのでちょっと伸びた感じになってしまっていました。
ファスナーは、自分で付け替えることができないわけではないのですが、時間がもったいないかなあ・・、底の角もちょっと擦り切れてきたしなあ・・・。と思案し、以前にオーダーで作っていただいたことのある鞄メーカーさんに似たものを作っていただくことにしました。
写真を送り、やり取りが進み、見本として実物も送ったところ「まだまだ使えそうなので、修理しては」という嬉しいご提案を頂きました。
ファスナー修理
手提げハンドル交換
ショルダーストラップ交換(金具も)
底に皮あて
というオーダー。気に入っていた鞄だったので、思いがけない提案に大喜びで即お願いしました。
待つこと1か月・・・。

帰ってきた!!!DSC_1854

丁寧なお仕事に感激です。ファスナー(YKKかどうかはわかりませんが)もしっかりしていて、いい感じです。何より、お気に入りの鞄を処分せずに使い続けられることが嬉しい。

ファクトリ越湖さん、とっても信頼できる鞄工房ですよ。ミュージシャンはとくにエフェクターとか、譜面立てとか、マイク、などの機材を入れるのに既成の鞄ではぴったりなものがなく、「これを入れる鞄がほしい」という声、本当によく聞きます。実物を送ってぴったりのサイズをオーダーすることもできますよ。

ファクトリ越湖さんのページはこちら
https://www.koshiko.com/

前にファクトリ越湖さんに作っていただいた時のお話
この時は静岡にあった工房が今は北海道の北見に移っておられます。ブログ引っ越しの関係で残念ながら写真は残っていません。
https://luckynobee.com/2007/06/24/%e3%83%8f%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%a1%e3%82%a4%e3%83%89%e3%81%ae%e3%82%88%e3%81%95/

こちらは以前自分で鞄を修理したお話
https://luckynobee.com/2016/03/21/%e5%b7%a5%e5%a4%ab%e7%99%96%e2%91%a2%e3%80%80%e9%9e%84%e3%81%ae%e8%a3%9c%e4%bf%ae%e3%81%ae%e5%b7%bb/

 
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投稿者: : 2022/07/02 投稿先 あれやこれや

 

練習方法の話

リオデジャネイロにあるCasa do CHORO(カーサ ド ショーロ、ショーロの家)という音楽学校のボーカルクラスのオンライン講座を受けているのですが、毎週水曜日か木曜日ぐらいに送られてくる音源や譜面で1曲練習して、翌火曜日に発表、というサイクルになっており、それがまたほぼ全曲(前期も含めて知っていた曲が今のところ1曲だけ)初めて聴く曲なので、最近常に「課題に追われる受験生」と化しています。仕事が忙しかったりライブの準備も重なると練習時間のやり繰りが大変。睡眠時間は確保したい(というより夜更かし苦手)ので、もう本当にタイムテーブル火の車。

楽器の方もそうかもしれませんが、「対バン」でないかぎりはライブで自分と同じパートの人はいないわけで、シンガーの方とお話しする機会って実はあまりありません。他の方がどのように曲を仕上げていくのか、とても興味があります。

うちのの場合(いつも必ずではありませんが)だいたいこんなパターンが多いです。

①音ネタをただ聴く、できたら複数バージョンを探して(YouTubeさまさま。ええ時代や)聴く
②譜面を見ながら聴く(曲の構造や、音程、コードの確認)
③歌詞を見ながら聴く(訳したりもします。このあたりからちょっと一緒に歌ってみたり)
④キーを決めて譜面を作る
 ここでかなり時間がかかります。歌うときコードをピアノで押さえるため、という目的もあるのですが、どうしても自分のキーでいったん譜面を作りたいのです。絶対音感はないのですが「何となく音感」はあって、違うキーの譜面見ていると混乱してしまうのですね。昔は譜面とともにBand-in-a-boxという便利なソフトでバッキングも作成していたので、余計に時間がかかりました。今はこれをやめて自分でピアノ弾く(弾く、とは言えないたどたどしさではありますが)ことにしたのでかなり時短になりました。自分で譜面を作ることで、「あ、こここんな譜割りだったのか」とか「あ、ここの音程はこうなっているんだ」「このコードのフラット9がキモだよね」など気づくことがたくさんあり、曲の作りがよく理解できる、という利点もあると思っています。
⑤音程なしでリズムで歌詞を読む練習をする。(これとっても大事だと思っています。「歌いたい」欲は④まででかなり高まっているので、練習するうちにだんだん音程付きに移行していきます。)
⑥音程をつけて歌詞を歌う(漸く!)
⑦ひたすら歌って練習
順番は時々入れ替わったり、行きつ戻りつするのですが、こんな感じでしょうか。(何か抜けてる???)

何にもしないでいきなり歌って上手い人(練習?ほとんどしませんよ、っていう人)、時々本当にいるんですよね。若いころ、ボーカル教室の発表会などで、そういう話を弟子同士でしたものです。才能に恵まれた人がうらやましくて仕方がありませんでした。というより、若いころは私もいきなり歌って「歌えているつもり」だったわけで。本当に若い時の勘違いとは恐ろしいものです。でも周りの反応や、録音したものを聴くに、何かが違う・・とだんだん気づくわけです。いろんな方にアドバイスしてもらいつつ、初めは発声、音程、リズム、とだんだん細部に下りて行ったという感じでしょうか。

そういえば最近お亡くなりになった関西を代表するトローボニストの宗清洋さんにもどこかのセッションかオーディションで「聖子ちゃんが(いや、聖子ちゃんは技術も高い偉大なシンガーで、全くもってこの発言は松田聖子さんに失礼なのですが)ジャズ歌ってるみたい、発声からやり直した方がよい」と言われてからボイストレーニングを受けるようになったことも懐かしい思い出です。

ああ、思い出に浸っている場合やない。もう月曜日(このブログは月曜の早朝に目が覚めてしまい、綴っております)。今回の曲が、長すぎて難しすぎて・・・。明日までに仕上げるのは無理かも・・・。頑張ります。

 
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投稿者: : 2022/06/13 投稿先 あれやこれや

 

ちょこっと映像

師匠Carlosが2022年4月10日のライブのダイジェストをYoutubeにアップしてくれていますのでご紹介します。Carlos Ortegaとのデュオライブはこんな感じでブラジル音楽とアルゼンチンタンゴ、ミロンガなど南米の音楽をお楽しみいただいております。次回はまだ未定ですが、ご興味が湧いたら、是非一度遊びに来てくださいませ。

こちらは2021年6月のもの。

 
 

2021年の終わりに。

大晦日ですねえ・・・・。
今年のライブ納めは京都花園のSOENでございました。来てくださった皆様、本当にありがとうございました。
2021年、前半は暗いトンネルの中にいるような状況でしたが、少しずつライブもできるようになり、賛否あったものの、オリンピックも開催され、今また新しい変異種の脅威はありながら、なんとかライブ納めできたことに感謝しかありません。

プライベートでは、昨年11月から今年前半にかけて、今までに何度か経験した「ああ、自分はこれを乗り越えることができるだろうか?」と思うような大きな嵐に見舞われました。
何を考え、どうやってそれをやり過ごしたのか、もうすでに記憶があいまいになりつつあります。「記憶に刻む」「反芻する」という余裕さえない日々を過ごしました。

今はただ、結果がどうあれその瞬間瞬間、最善を尽くした、そう納得して前を向いて行くしかない、ということです。あれこれ振り返って悔やんでも際限がないし、それはある種の「逃げ」。悔いも含めて抱えたまま結果を受け止めて生きていくしかないんだよなあ、と思っています。

明日からの新しい年、またどんなことがあるのかわかりませんが、怯まずに、いつだって楽しく歌っていきたいと思います。

 
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投稿者: : 2021/12/31 投稿先 あれやこれや