先週は、年2回の恒例となっている、母のハーモニカ教室の発表会に出かけました。70人もの生徒さんが出演する大きな発表会、先生のご苦労が偲ばれます。
今回、母はカラオケではなく生バンドで「星に願いを」を演奏致しました。母には機会があればできるだけ生の楽器の伴奏を勧めています。ハーモニカを始めて7年(多分)、初めのうちはとにかく”音符に書いてある音を出す” だけ(失礼)で、とても音楽と言えるシロモノではございませんでした。(音符の長さはほとんど無視でしたし)言葉で言えば「あー!」とか「おー」とか発音するだけでは言葉になりませんね。それとおんなじ。リズムが、ましてや音の質がどうとかいう以前の問題でございました。音楽が好きで、「この曲を弾きたい」という思いがある、ということはその音楽を聴くことができるのに、楽器を弾こうとするとそこがすっぽり抜け落ちてしまって「音を出す」「楽器を演奏する」行為に注力しちゃうんですね。不思議なものです。
もちろん音を出す、音階を奏でること自体に技術がいるわけで、そこは訓練をしなければいけないわけですが、肝心の「この曲を・・・」は忘れてはいけません。
先ずは「やっほー!」って歌えること。音を間違えて「やっほー」が「ひゃっほー!」とか「やっへー」になっても構わないけれど、山のてっぺんで「やっほー!」って言っていることが伝わるかどうか、ここなんだよなあ・・・・。
ということで、間違ってもいいから全体のリズムが大事。音間違えて変な音が入ろうが、ちょっとずれようが、歌えていたらちゃんと聞こえるよ、って言い続けて7年。
今回も、もちろんバンドの皆さんがうまく合わせてくださったのは間違いないのですが、それでもかなり「参加」出来ていたと思います。そして、アンサンブルが成立するとその音楽は魔法がかかったように不思議な力で聴く者を魅了する。そうすると今度は聴く人も一体になってさらに音楽が広がっていく。
これはやっぱりカラオケではなかなか望むことができない「ライブ」のマジックだと思っています。
本人としてはまだまだ演奏を楽しむ余裕はなかったとのことですが、確実な進歩に胸が熱くなったのでした。
継続は力。次はもっと楽しめるように頑張れ!
頑張ったね。