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一期一会

11 9月

先日、テナーサックス&フルート奏者の渥美直久さんが、永眠されました。昨年の10月に京都伏見桃山のLes Muses Kafeでご一緒したときには、お元気で、相変わらず強いお酒飲んでいらしたのに、直後に入院され、まさかそのままお別れになってしまなんで思いもよらないことでした。

それほど深いお付き合いをさせていただいたわけではないのです。(というか個人的なお付き合いは全くなく、何度かライブでご一緒させていただいただけです。)初めてお会いしたのは、2006年の10月、浜大津のハロウィンイベントで歌わせて頂いたときでした。なんていうか、演奏といい、佇まいいい、仰ることといい、あまりにも「職人」という感じの方だったものですから、てっきりもっともっとお年を召していらっしゃると思い込んでいました。還暦前だったなんて(見た目はそれ以上にお若かったのですが)ショックでした。

年齢はともかく、ジャズだけでなく、シャンソン、演歌、劇版、テレビのお仕事に民謡まで・・なんでもこなす、「職人」であることには間違いなく、最期にご一緒したLes Muses Kafeでも「ソロより、オブリで歌を際立たせることに喜び感じちゃうですよねー」なんて言いつつ、ソロも素晴らしく。演奏離れたら気さくで、偉そうなところが微塵もなくて、本当に職人さんが、注文聞いて、「へい、ようがす、やってみまひょ」と言いながら注文以上の仕事をする・・・・という感じで、また次にご一緒する機会を心待ちにしていたのです。

偶然、そのときのライブのビデオ録画をお客様がYoutubeにUpしておられました。スピーカーではなく演者の目の前の席で撮っておられたためか、音質やバランスは現場とはかなり違うように感じますが、それでもこの録画が、わたしにとって渥美さんととの最後の演奏だったのだ・・・と思うとなんだか複雑な想いです。

感謝とともに心から哀悼の意を表したいとおもいます。
渥美さん、本当にありがとうございました。

わたしのようなものとの共演がヒットするのが申し訳ないような気持ちですが、映像を見たい方は、「渥美直久」で検索して下さい。

本当に、出会った人、そして自分自身、明日何が起こるかわかりません。だからこそ、今を大切にしなければ、と思います。

 
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投稿者: : 2016/09/11 投稿先 あれやこれや

 

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