Mクアトロでのライブに来てくださった皆様、ありがとうございました。4年ぶりに大野こうじさんとご一緒できるということで、本当に楽しみにしていました。前回初めてご一緒させていただいたときに、自分としては、もう全然ついていけていない、というか胸をお借りすることさえできなかった、という悔しさがありまして、この4年で少しは成長しただろうか・・・?というある意味「進級試験」のような緊張もあり、でもやっぱりとっても楽しみでした。
大きな編成やトリオももちろん楽しいけれど、どれかたった一つだけ編成を選べ、と言われたら、ギターとのデュオを選ぶかな、と思うぐらいギターの音で歌うのが好きです。本当は自分で弾いて歌えるようになりたかった。小学校高学年のクラブ活動で「フォークソングクラブ」に入って母の古い古い(ボディの縁がはがれていた)クラシックギターで最初に弾き語りを教わったのは「パフ」でした。ミニミニ発表会で初めて弾き語りしたのは「神田川」。中学に行ってからは自分の部屋で弾くだけでしたが、毎日のように弾いていました。そのままもっと一生懸命練習して、ジャズを聴くようになってからもギターで・・・という気持ちがあったら少しは弾けるようになっていたでしょうか?でも「F」でほとんど挫折した身では、ギターでジャズ・・なんて思いつきもしなかったんですよねー。
ギターとのデュオが特に好きなのは、きっとこのあたりの憧れも影響しているのでしょうね。(もちろん音色、声との混じり具合が大好き!というのが一番の理由だけれど)
さて・・・今回どうであったか・・・。
うーん、少しは成長した、と思いたいです。でも、歌い始めたらそんな「進級試験」感はどこかへ飛んで行ってしまって、ひたすらギターの響きの中を心地よく泳いでいるようでした。聴いている方も同じように心地よさを感じてくださっていただけていたらいいのですが・・。
今回大野さん、ルーパーを持って来て下さっていて、「O Barquinho」のソロなどは、ボーカルでのバッキングに乗せて、思わず手元に見入ってしまう素晴らしいソロを弾いてくださいました。「Dança da solidão」では録音がうまく行かなかったようで、ソロに入ってから「オヨ!」っとなっておられましたが、ギター一本のソロもそれはそれは素晴らしかったです。で、私は次に出トチるのでありますが(大野さん、バラしてごめんなさあい。わたしのトチりも懺悔しますゆえお許しを)
大野こうじさん、いつもご一緒させていただいている市川強さん、師匠Carlos Ortega、他にも今までご一緒したたくさんのギタリスト、それぞれ全く違ったギター。それぞれのカラーが色濃く出て、なんでしょう、本当にそれぞれの「声」「言葉」のよう。歌を通して、深い会話ができるように、これからも精進致します。
素晴らしいギタリストと演奏させてもらっていることに感謝です。
サポさんたくさんの写真ありがとう。私の新しいカメラのいろんなモードで撮ってくださいました。
本日のお品書き
ありがとうございました。