物騒なタイトルで恐縮です。 心斎橋グロッタ・デ・アモーレで開催された、クロマチックハーモニカ奏者、木谷悦子さんの門下生の合同発表会「ハーモニカ道場2014」、1部だけでしたが聴かせていただきました。
3年前と同じ曲に再挑戦した身内・・・。 https://luckynobee.wordpress.com/2011/11/20/%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%83%8b%e3%82%ab%e7%a5%ad%e3%83%bb%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%91%ef%bc%91/
曲の入りのアウフタクトはばっちり、ミストーンも断然減ってリズムもとれてる!「おおっ!なんという成長!」と感動し、涙に咽いだのも束の間・・・、どこかで1拍(半拍というべきか)遅れたのです。「ああ・・・遅れちゃったね。間奏で調整できるかな・・。」とハラハラ。 なんと、曲の終わりまでずーっときっちり同じだけ遅れたままでした。(これはこれですごいな・・って何に感心してるんだか)
けれど、3年前は、もう伸びたり縮んだり、もうほとんどテンポ・ルバートだったのが、拍が裏返ったとはいえ、きっちり拍子は感じることができるようになったんだなあ・・・と。 小学校の恩師の口癖「継続は力なり」を実感いたしました。お母ちゃん!更なる進歩を目指して頑張れ!
それにしても、ハーモニカの音色って、どうしてこんなにも心の琴線に触れるんでしょうか。たとえ演奏が拙くても、もう音色だけで、そして一生懸命吹いている姿だけで、ジーンと来てしまいます。 「母のような存在だった亡き姉に」なんていうメッセージとともに「あざみの歌」(Mr.Bさん、素晴らしかったです)なんか聴かされた日には、もう涙がボロボロっと・・。
子どもの頃、札幌で住んでいた家の2階の部屋は北西を向いていて、暖かい時期の夕方、西日が射す頃に窓を開けて、夕日を見ながらハモニカをよく吹いていました。子ども心に「いい、雰囲気」だと思っていたのでしょうね。 また、西宮に越してから住んでいた家は、真ん中に階段があって(両側壁)昇りきったところに西向きの小さな窓がありまして、土曜日、日曜日の夕方にその階段に座って縦笛を吹いたり、家人がいなかったりすると唄を唄ったりしました。壁で音が反響してエコーがかかり、西日がまるでスポットライトみたいで、スター気分だった・・・というちょっぴり恥ずかしい思い出です。
・・・なんていうことも一気に思い出してしまう、ハーモニカは郷愁を誘う危険な楽器なのでした。 素敵な演奏を聴かせて下さった皆様、ありがとうございました。