昨日は、Carlosの完全Unplugged(アンプ、マイクなしの生音)コンサートの進行+ちょこっとボーカルを務めさせていただく機会に恵まれました。
普通のお家のリビングで開かれたサロンコンサート。お客様は15人ほど。
王侯貴族のような気分ですねー。
普段のレッスンの時に聴いていて、Carlosの生ギターと生声がいかに優しくて素晴らしいか、いつも感じていたので、事前の打ち合わせで、PA機材を持ち込むかどうか、という話が出た時には、断然Unpluggedをお勧めしたのですが、正直言って、ちゃんと皆さんに音が伝わるかどうか、不安でもありました。また、演奏する方にとっては、よほど反響の良い場所でない限り、発した音や声がはね返らない状況で演奏するのは、コントロールが難しく、辛い場合があるので、そちらも心配でした。人数がもう少し多くなりそうなら、小さい機材を持ち込む、ということになっておりました。
結果は、やはりUnpluggedで正解だったと思います。
皆が静かに耳を傾ける「小さい音」、おそらく機材を持ち込んでも、ライブハウスやホールのように音を調整することは、音響の素人では(また建物の作りの違いからいっても)難しかったでしょう。むしろ、Unpluggedにしたことで、ホールでは味わうことができない、Unpluggedでしか味わうことのできない、繊細な世界を作ることができたのではないか、と思っています。
うちのは、しゃべったり、歌ったりがあったので、Carlosのすぐ横に座っていたのですが、返しがないからといって決してガナったり、力んだりしない、ほんとうに細やかなギターと声に、思わずうっとりしていまいました。
自分は、というと、唄い始めは、やっぱり自分の声を探してしまってコントロールが悪くなってしまい、反省しきりです。
前半がシャンパン片手にコンサートを楽しんで、そのあとお食事、という構成になっていたのですが、お食事タイムもだいぶ進んで、すっかり気が緩んで飲んだくれていましたら(おいしい料理、シャンパンも、ビールも、濁り酒も美味しかったんだもん・・。)、隣に座っていたCarlosが、「演奏しよう!」と言ってギターを出してきて・・・、「いや、酔っぱらってるし・・・」と言ったのですが、「今、歌わんでどうする」というようなことを師匠が言うものだから・・・。目を白黒させながらも、歌わせていただき、再び宴はライブコンサート会場となったのでした。今度はお客様も一緒になって音の輪は広がっていきました。
サービス精神旺盛なCarlosに、プロの心意気を垣間見た思いです。
楽しい会話と、おいしいお料理、お家ならではのくつろいだ雰囲気の素晴らしいコンサートでした。
主催してくださったホスト母娘さま、参加者のみなさま、本当にありがとうございました。