昨年と同じエリアへの釣り旅行なので、新しい川、新しい場所を回ろうと思っていたのですが、悪天候でこれだけ釣りが制限されてしまっては、選択の余地はありません。
昨年キャンプをしたM湖畔に向かって朝早く出発しました。
気温0度。さっむう!真夏ですぞ。
山の上をみると真っ白、綿帽子のように新雪をかぶっています。
いつも(って、10年前と去年しか知らないけど、年末年始は”いつも”、とDOCのお兄さんが言っていた)テントやキャンピングカーでいっぱいのはずの湖畔のキャンプエリア、ガラガラです。もう少し奥へ行って木陰のエリアには数台のキャンピングカー。
やっぱりこの天気ではねえ。
とにかく雨は上がっていますし、釣りを始めます。
この場所は、山から流れ出た川が、いったん北にある大きな湖に入って、また流れだし、南にある小さな湖に入って、また流れだし、最後はW川という大きな川に合流する、湖に挟まれたエリア。増水や濁りが、いったん大きな湖に吸収されるにちがいない、というのが読みでした。が、しかし・・・。
確かに濁りはほとんどありませんが、増水はかなりのもの。
去年同じ場所でちょうど写真を撮っていましたので、比べてみましょう。
この写真では、ちょっとわかりにくいですが、下の写真では、草の生えている地面から、水面まで、1メートル近い崖のようになっているのです。上の写真は、地面すれすれまで水が迫っています。
増水しているので、流れも速く、重くなっています。
こういう場合、魚はどこへ行くでしょう?
下の湖に流れ込むあたり、こちらはもともとちょっとしたデルタになっています。
ですから、水の流れがぐっと落ちるはず。ということで、下の湖の流れ込みまで行くことにしました。
こんな感じ。
あちこち水浸しで、足元が危なくて、山のすそ野に沿って回り込まなければなりませんでした。
やったー!虹鱒 catchi !! 49センチです。
やはり、流れの穏やかになっている浅瀬に鱒が寄ってきていました。
読みが当たってご満悦のうちのです。
さらに大きい虹鱒。これで51センチ。これはオスですね。
もうすでに夕食分はkeepしているので、この子はリリース。
尾びれのあたりを持って、少しエラに水を通して、元気になるのを待ちます。
巨大なイール(ウナギ)も見ました。1メートルぐらいあったのではないかしら。
NZの川には大きなウナギがいる、とは聞いていましたが、見たのは初めて。
こちらの人はカバ焼き食べないのかなあ・・・。
2日ぶりの釣りをたっぷり堪能して、車を停めたキャンプサイトに戻ってきました。
混んでいる時なら、まず誰かが自分の区画の一部にしてしまっていて使うことができない、かまどとピクニックテーブル、今日は使いたい放題です。
でも、コーヒーのお湯を沸かすだけなので、たき火はしないで、ネイチャーストーブの後継候補として購入して持参したマジックフレームを試してみました。
こんな感じ。底が網状になった金属の箱で、松ぼっくりや小枝を燃やすだけのシンプルなストーブ、とってもエコですね。マジックフレームはネイチャーストーブよりかなり重いのですが、そのかわり安定感があります。鍋をひっくり返すことは少なそう。
献立会議をしつつ、ホリデーパークに戻ったら、早速魚をさばきます。
今日は、わたしも、三枚おろしに挑戦。
鮭と違って、鱒は皮が軟らかいので大変でした。
仕上げにオリーブオイル。
とーっても美味でしたが、本当はもう少し焦げる手前ぐらいまで焼きたかったのです。1台しかないオーブンが空くのを待っている家族がいて、ちょっと遠慮してしまいました。
停滞ムードを吹き飛ばす、エキサイティングな一日でした。
つづく。