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NZ釣り旅行 その4

09 1月

今日はキャンプ

ニュージーランドはアウトドア大国。
休暇になると大挙して湖畔や海へ出かけます。(って言っても日本の70%ぐらいの面積の国に、日本の3%足らずの人が暮らす国です。「大挙」して移動しても・・・「混んでいる」の意味が全然違います。)
乗用車でボートを引っ張っているのをよく見かけますが、ごく普通の家庭でボートを持っているのはそう驚くことじゃないのだそうです。あと、キャンピングカーというか、居室部分を乗用車で引っ張っているのもよく見かけます。

宿泊したホリディパークにも、キャンピングカーのサイト(電源があったりします)や、テント用のサイトがありますし、そういうオーガナイズされた施設でなくてもキャンプのできるところがたくさんあります。
相当山の中に入っていって、「誰にも会わないねー」と言っていたら、突然テント村やキャンピングカー村が現れたり、ツワモノになると、湖畔の車が1台だけ入れるようなとところを独り占め、というのも見かけます。

それぞれ、ただ外に座って読書を楽しんでいたり、川や湖でカヌーに乗ったり、トランピング(トレッキングを向うの人はこう呼びます。)したり、釣りをしたり。そういう休日を、当たり前のように皆さん楽しんでいます。小さい子供さんのいるファミリーだけでなく、かなり年齢の高いご夫婦も、中には車椅子に乗っておられるお年よりもおられました。

今回テント泊をしたのは、O川上流からさらに山間に入っていった奥、二つの湖の間を川が流れる美しい場所です。9年前も同じ湖周辺でキャンプをしました。前回は水場もない林の中でテント泊。周囲には誰もいないところでした。それはそれでとても楽しい思い出ですが、今回は、キャンプサイトに泊まってみることに。
キャンプ場、というにはあまりにシンプル。沢からひいた水道(生飲みはできない)と、仮設トイレが1個あるだけの場所です。
申込用紙と1名1泊5ドル(300円ぐらい)を設置してある郵便受けのような木の箱に入れたら、自由にキャンプしていいことになっています。トイレや、箱の中身の管理はDOCの人が定期的に車で巡回してきます。ルールは場所によってまちまちですが、今回行ったところは直火は禁止。ドラム缶などの中で火を炊くのはOK。
地元の人は、キャンピングカーの外側に、屋根と塀を増設して、大きなガスボンベなんかを持ち込んで、ちゃんとした台所やリビングルームのようなものを作ってしまったりしています。

2011.12.27-08
黄色いテントが 今日の我が家です。 
写っていませんが手前や左手に、ファミリーがテントを張っています。
奥には長逗留してるらしきキャンピングカー、老夫婦でした。

北側の湖のそばのサイトに泊まることに決めてテントを張ってから、釣りへGO!
吊り橋を渡って、森の中を進みます。
さらに登山ルートを歩いて山の中でテント泊をするつもりらしい、大荷物を背負った家族ともすれ違います。

2011.12.27-28

 2011.12.27-16
湖と湖の間の川。Dydimoという外来の藻(藻ですから水質に害があるわけではないのですが、これが見た目が汚らしくて・・・。)にかなり汚染(?)されている川です。ニュージーランドではこの藻を広げないよう、釣り人に注意を呼びかけています。川の釣りでは常識とも言えたフェルトソールの靴は使用禁止、川を移動する場合は、使った道具を洗浄、または完全に乾燥させることを推奨しています。
ここは、ニュージーランドでDydimoが見つかった気の毒な川ではあるのですが、流れがあるところではあまり見られませんでした。(よどんだところなんかはひどくて、9年前のピュアな状態を知っているので、ちょっと悲しかった。)釣り人が持ち込んでしまったことは間違いないようです。日本に持ち帰らないよう気をつけなくちゃ。

2011.12.28-02
それでも川も森も美しい。

 tussock
この写真は別サイトから頂きました。下の湖への流れこみ付近。
ハリネズミのような丸くて赤茶っぽい植物は、「Red Tussock」という草で、あちこちに群生が見られます。

パートナーが型のよい虹鱒を釣り上げたときです。後ろから金髪の女の子(5,6歳か?)が駆け寄ってきました。「あたし、この魚の名前知ってるわー!虹鱒っていうのよー。」とか言いながら、手を伸ばして、魚を触ろうとします。後から彼女の兄さんらしき少年も来ましたが、彼のほうは魚が怖いようで、手を出しません。魚はまだ針がかかった状態なので、怪我でもしたら大変です。触らせてあげたいのは山々なのですが、ちょっと待ってもらいました。お母さんらしき女性も来て、「ほら、先に行くわよ」と女の子に声をかけるのですが、彼女は魚に夢中で、その場を離れません。
針がはずれたので、「もう、触ってもいいよ」と差し出すと、おそるおそる魚を持とうとします。まだ元気な魚がブルッと暴れると、「きゃあ!」とばかりに手を引っ込めて、でもまた諦めずに・・・。うーむ、将来有望。彼女はきっと「わたしもあんな魚が釣りたい!」と思ったことでしょう。「It’s beautifuru !」、と繰り返し感嘆の声をあげていましたし。本当に生きている虹鱒って、銀色にピンクの線が入っていてきれいなんですよ。
で、パートナーと金髪美人は、虹鱒を手に写真に納まったのですが・・・。写真の掲載は控えます。

午後は、わたくしが、ネット(あ、これは釣りのタモのことです。インターネットじゃなくて)を失くすという大失態をやらかして、下の湖までの往復40分の道のりをもういちど歩いて探しましたが、見つけられず。
それでもまだ夕方竿を振る。まったく釣り馬鹿ってやつは・・。

夜は、直火が禁止でしたので、ネイチャーストーブの中で火を炊きました。このネイチャストーブ、アウトドア用品を作っているユニフレームの商品ですが、本当にスグレモノ。長年愛用しております。(なので煤で真っ黒。)その名のとおり、中で小さい枝などを燃やすだけの何の仕掛けもない装置なのですが、コンパクトに折りたためるし、重宝します。ちゃんと調理できるんですよ。

ちょうど、火をおこしているときにDOCの人が見回りに・・・。「やば!ネイチャーストーブでもあかんって言われるかも・・・」と緊張。でも、シーズン中はずっと山に泊まり込んでいる、という彼は、とってもフレンドリーで、何泊するか、Camp Feeは払ったか、などを確認した後、釣りの話などでひとしきりおしゃべりをして去っていったのでした。でも、ちゃんと視線はネイチャーストーブをチェックしていましたね。合格だったみたい。焚き火のようなダメージはありませんが、やっぱり多少下が焦げてしまうのです。それはドラム缶でも同じですけど。
「9年前にもここに来て、とっても気に入ってまた来た」と言ったらとてもうれしそうでした。

ということで、安心して野菜とハムのケチャップ炒め、インスタントラーメン(なんと出前一丁がスーパーにあった。)ニンニクの揚げ物、パン、フルーツ、という脈絡のないメニューの夕食と、ビールとワインで、楽しいキャンプの夜は更けていったのでありました。

2011.12.27-30
調理中
隣のファミリーの大人組が、夜中まで酒盛りで盛り上がっていました。

 
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投稿者: : 2012/01/09 投稿先 旅行

 

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