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なにものかへのレクイエム

02 2月

できるだけ自分の機嫌は自分でとることを旨としております。

あ、でも他人様に機嫌をとっていただくのは大歓迎ですよ!そうそう、この間「●●さん(とっても素敵な女優さん、とてもここでは書けませぬ)みたい」と言われて、「あー、あと100回言ってちょーだい!」と言う感じでしたね。褒めすぎ、とわかっていてもうれしかったなあ。 うちのの機嫌を上向きにしてくださる方は、年中無休365日募集中でございまする。

閑話休題。えっと、そういうことではなくて、何か嫌なことがあったときに、もちろん言うべきことは率直に言いたいほうですが、腹を立てていたらろくなことは言えず、結局思いは伝わりませんから、まずは自分で自分の機嫌をなおして(ここ、重要。)落ち着いて・・・ということでしょうか。で、それができたら、結局は何に腹を立てていたのやら忘れてしまったり、本当は別のことが悲しかったのだということが見えてきたり・・・。

午前中のうちに、「これはself ご機嫌取りせねば!」と思うことがあり、午後から一人で県立美術館へ出かけました。
森村泰昌
「なにものかへのレクイエムー戦場の頂上の芸術」
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1101/index.html

美術手帖の特集で知って、エッセイも読んで大ファンになった森村さん。
女優シリーズもありますが、今回は、20世紀を代表する政治家や芸術家に森村さん自身が「なる」(扮したといってはいけないのかな。)手法によるセルフポートレートと映像作品。
三島由紀夫、チェ・ゲバラ、レーニン、毛沢東、アインシュタインから手塚治。ふざけているようでいて、作品の前に立つと、とても笑うことなどできない「何か」があります。

以前、南伸坊さんの「歴史上の本人」という写真エッセイ(これも伸坊さんが歴史上の人物になりきる、と言う企画で、伸坊さんも、「なりきることによって、その人の思いがわかるのでは・・」というようなことを書いておられました。)があって、おなかがよじれるほど笑いましたが。芸術的に高いとか低いとか、そういう問題ではないのでしょうね。「レクイエム」である、ということがよく伝わってきました。

特に、『海の幸、戦場の頂上の旗』という20分ぐらいの映像作品がずっしり重く心に残りました。セリフはなく、森村さんの弾く(映像では弾いている)ピアノ曲が流れるだけなのですが、そのピアノ曲がまたよかった。あれは誰の作曲なのかしら?そして森村さんが本当に弾いているのかしら・・・?合衆国海兵隊記念碑が映るシーンがあって、碑の台座に掘り込まれた戦闘名や、戦争の名称のリストが次々に映って、最後の硫黄島に(Iwo Jima という表記でした)になるのですが、あのリストには嫌悪感を持ちました。USAの人にとってはあれは英雄を讃える記念碑なのかなあ、どうなんだろ・・・・。

いいものを見ました。
2時間かけて、ゆっくりたっぷり見て回って、帰りにはカフェで一息。アイスクリームも食べちゃった。

贅沢な半日ですっかり上機嫌です。
安上がりなやつ。
いいえ、本当に贅沢なことですね。ありがたや。
なにものかへの

ゲバラと、アインシュタインは映像作品でした。
知らずに写真だと思い込んで、前に立ち、ゲバラが瞬きしたので5センチほど飛び上がってしまったよ・・・。

 
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投稿者: : 2011/02/02 投稿先 あれやこれや

 

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