ちょっと休憩しよかなあ。。。と思って、たまたまつけたケーブルテレビでやっていた「21グラム」という映画を観ました。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。「バベル」の監督さんです。なるほど、「バベル」の監督さん、と思わせる作品でしたが、「バベル」より、こちらのほうがずーっと良いと感じました。なぜ「バベル」のほうが評価が高いのでしょうか? ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロの演技が秀逸でありました。「なまいきシャルロット」、シャルロット・ゲンズブールも美しいおとなの女性になっていました。
誰が悪いのでもないのに、登場人物すべてが不幸のまま終わるという、やりきれないストーリー、(最後に出てくるナオミ・ワッツの妊婦姿は、せめてもの希望でしょうか・・・)ずっしりと重たい映画です。 映画を見終わるまで、監督名も、制作された国も知らないままに見ていました。ハリウッド的でないなあ・・・と思ったらやっぱりでした。(アメリカ映画ですけれどね、監督さんはメキシコの方)
ハリウッド映画・・・とカテゴライズして語るほど映画通ではないのですが、いわゆるハリウッド映画で「感動」をうたい文句にしている映画を観て感動したためしがありません。なぜかというと、せっかくいい物語、いい俳優で作っておきながら、必ず映画の最後に長々とした演説シーンがあって、「言わんとしているメッセージ」をみーんな言葉で説明してしまうからです。もう充分伝わっているのに、なぜに?いい映画やなーと思って観ていたのに、最後のシーンでがっかりしたこと数知れず・・・。
そこらへんが「言葉にして言わないと伝わらない」という欧米の文化なのでしょうか?よくわかりません。ちなみに好きな映画はイタリア映画が多い・・かな。
今日はいい映画を観ました。