東京に行ってきました。
縁あって、出かけたのは、「日本の音楽展」という、1週間ほど連続して日本の作家の作品ばかりを演奏するコンサートの最終日。場所は青山の草月ホール。
「チントンシャーン!」って感じのわけのわからない(いえ、皆さんはわかるのでしょうけどわたしは・・・)音楽を聴くハメになるのかと思いきや、楽しんで聴くことが出来ました。
一番よかったのは、意外にも唄ものではなく、溝上日出夫さんの「野の唄」、ピアノの連弾でした。響きがとてもすばらしかったです。最後のミニミニオペラのバリトンの山口昭二さんも、それはそれは惚れ惚れするような声でした。
メニューはこんな感じ
三善晃:こどものピアノ小品集「海の日記帳」より
廣瀬量平:フルート独奏のための「HYMN」
鶴原勇夫:ユーフォニアムとピアノのための「ソナチネ」
寺島尚彦:さとうきび畑
溝上日出夫:野の歌 I , II ,III
田中利光:はだかの島
松村禎三:ギリシャによせる二つの子守歌/巡礼─ピアノのための─I,II
渋谷澤兆:狂言によるオペラ的なるもの誦象「饅頭」
ところが・・・と言うべきか・・・観客のマナーが最悪。驚いてしまいました。携帯のメロディは鳴る、時計のアラームは鳴る、演奏者が出てきているのに、通路を隔てたお連れと大声でおしゃべり・・・。あれは一体・・・????ライブハウスと違って、ホールのコンサートだけは、静寂にこだわりたいなあ・・・・。後ろに座っていたオジさま3人、いつまでもぺちゃくちゃしゃべってるから、
(しかも音楽とは無関係・・・あの娘、いくつぐらいだろうね?、さあ、30はいってるんじゃないのお・・・と、関東弁でまったりしゃべるもんだから余計にイラつく)
くるっ!と振り向いて睨みつけちゃったわよ。それでもしゃべったらはっきり注意しちゃる!と思っていたら、途中で帰ってしまいました。興味ないなら来るなっつうの。
ちなみに、わたしは、比較的そういうこと、はっきり言うほうです。過去にコンサート会場で「静かにしてください」と言ったこと数回・・・。数年前、ジョアン・ジルベルトのコンサートに行ったときは、後ろの人が、足や指で思いきりリズムを刻むのが許せなくて、「すいませんけど、それ、やめていただけませんか?」と言ったら、本人は「へ?」っときょとんとしていました。その人のお連れさんが(お連れさんも気になっていたのだと思うのです)説明してくださいましたけど・・・。ノリノリのところを水をさして申し訳ないとは思いますが、こちらはジョアンの声とギターのリズムを聴きたいのであって、勝手にパーカッションで参加されても困ります。
わたしって、嫌なヤツでしょうか・・・?
咳こんでしまうとか、おなかが鳴るとか・・・そういうのは気にならないんです。仕方がないことですから。
最も許せないのが、
飴のフィルムを剥く音
なんでや?なんで本番始まったとたんに飴が食べたくなるんや?休憩中や曲間に、口に放り込んでおけばいいやないの???
そんなに、
いま、
どうしても、
飴が食いたいんかああああああああ!!!!
あ、シツレイしました。つい興奮して・・・。もう、これだけは信じられません。あれ、耳障りなんだよなあ・・・。チリチリチリ・・・・。こっそり剥こうとするほどに響き渡る。
おばさんの団体なんかだと、本番中に飴をお連れ同士で廻したりするでしょ?で、みんなでチリ・・・チリチリ・・・・チリ・・・
「こらあ・・・お前ら帰れー!」
と言いたくなる。(言ったことないけど)
「音」について、多分神経質すぎるのだろうと自覚しております。なので、飴を剥いている人を注意したことはないのですが・・・。一応、がばっと振り向いて、その人の手元をじっと見つめることで、意思表示しているつもり。でも通じてないんだろうなあ・・・。
で、今回も会場のあちらこちらからチリチリと・・・。ま、お子様なんかは大目に見るけどね。
ああ・・・ネガティブな話になってしまった。いかん。いかん。人それぞれ事情があるのだから・・・・。ひょっとしたら、その人は、血糖値が下がってしまい、どうしても飴をなめる必要があるのかもしれないんだし。あまり目くじら立てないようにいたしましょ。
極めつけ。後ろに10歳ぐらいとおぼしき女の子とお母さんが座っていました。唄+ピアノの演奏がはじまったとたん女の子が、「この人、ものすごく下手!!」と大きな声で・・・・。
おおい、何でもありかい???
確かにちょっと痛い歌唱であったのですが・・・。「王様は裸だ!!」みたい。思わず下を向いたまま、それっきり舞台を見ることが出来ませんでした。なんでもかんでも拍手喝采するのはどうかと思いますが、でも唄っている最中は、発言はね・・・控えなきゃ。
「関東のコンサートは」なんて決め付けてはいけないのですが・・・。
おもいっきりカルチャーショック
な夜でした。